...更に悟性と理性とは經驗の價値と意義と強度とによりて知覺の世界に選擇を施す...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「無畏を施すもの」...
高神覚昇 「般若心経講義」
...また帰宅しても人間に何事も話す事のできないような患者に忠実親切な治療を施すという事があたりまえではあるがなんとなく美しい事のように思われた...
寺田寅彦 「子猫」
... 430トロイア及びアカイアに施すところ定むべし』しかく宣んして單蹄の駿馬あとへと曳き返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち実在と実在との間に区画を施す時...
戸坂潤 「科学方法論」
...あるいは技巧上に多少の誇張を施すことによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...桜花(おうか)の装飾を施す事を忘れなかった江戸人の度量は...
永井荷風 「夏の町」
...施すところの心を併(あわ)せて...
新渡戸稲造 「自警録」
...一杯ずつ粥を施すんだって容易のことじゃねえ」「…………」「こんな事を言っちゃ何んだが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...治療を施す意図は最初からなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この徳義を修めてこれを今日の実際に施すの法如何(いかん)と尋ぬるに...
福沢諭吉 「日本男子論」
...この上施すすべも無くなった...
本庄陸男 「石狩川」
...その縁家先では所置を施す術がなかつたので...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...またそれは常に容易に実施することも出来れば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...恩恵を施すような趣(おもむき)があった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...焼絵(やきえ)を施す家...
柳宗悦 「全羅紀行」
...よき化粧とは身に施すものではなく...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そうして自信のある柔道の手を施す術(すべ)もないうちに私の両肩は...
夢野久作 「暗黒公使」
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