...房術も施すと云ふので...
芥川龍之介 「酒虫」
...やっと思う様な装置を施すことが出来たのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そうして今度は意識的にそういう作業を施すようになったのかもしれないと思われるのである...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
... 430トロイア及びアカイアに施すところ定むべし』しかく宣んして單蹄の駿馬あとへと曳き返す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もし出来るとしたらミケランジェロのデッサンの上に色彩を施すことも完全な絵画の創作となるだろうが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...政府は容易に其処置を施す能はずして時日を遷延し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...医者も施す術(すべ)がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうかこうか施す事が出来たので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あるいはまた政府が何か新政策を実施するばあいにも...
中井正一 「調査機関」
...いわんや己れの欲せざる所を他の一方に施すにおいてをや...
福沢諭吉 「日本男子論」
...さう云ふ部分上の個所に特別の留意を施す要はないのであるが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...大方の諸賢は先づ世の化粧術師に対しては慎重なる注意を施すべきが肝要なり...
牧野信一 「変装綺譚」
...師匠の描いた絵草紙の下図へ絵の具を施すくらいのことはできるようになってきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...小生の病気は単に病気が不治の病なるのみならず病気の時期が既に末期に属し最早如何なる名法も如何なる妙薬も施すの余地無之(これなく)神様の御力もあるいは難及(およびがたき)かと存居(ぞんじおり)候...
正岡子規 「墨汁一滴」
...昔一国王常に優陀摩子を敬し魚食を施す...
南方熊楠 「十二支考」
...陳太なる貧人好んで施す...
南方熊楠 「十二支考」
...よしや実施する場合になってもどういう風に家庭教育を施してよいかという事が疑問になる...
村井弦斎 「食道楽」
...常陸では和鞍(わぐら)に刺繍(ししゅう)を美しく施す習慣があります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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