...盗んだ金は窮民へ施したと云ふ所から...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...信徒より献納せる布施...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...むしろ外科的医法によりて即席療治を施さんと欲し...
井上円了 「おばけの正体」
...今から三十年前に私の誤審によって死刑になった男の名――ラナイユという名によって施して下さい」「え...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...「農村共同施設の中心となるものは部落中心青年協同施設であって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...いろんな潤色まで施して自分がこうむった凌辱(りょうじょく)を事こまかに描き出して見せるのが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...または彼の将来の善行を勧めながら少しの慈悲を施してやりますのに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かく幕府の施設も困難に赴く際...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その学識を実用に施すときにあたりて...
福沢諭吉 「学校の説」
...どういう時でも必ず一度はこういう種類の女にありがちな一瞥(いちべつ)を施してくれることで...
室生犀星 「幻影の都市」
...どういう術(すべ)も施しようもなくなってしまうのである...
室生犀星 「花桐」
...平八郎の著(あらは)した大学刮目(だいがくくわつもく)の訓点(くんてん)を施(ほどこ)した一人(にん)で...
森鴎外 「大塩平八郎」
...悦ばしきは愛を広く世に施し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...自分を施療所などへ押込めた人たちの責任で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...敵に対して自然のカンフラアジユ(色彩錯迷)が施されてゐることであらう...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...津軽領以外へ何の策も施す途はない...
吉川英治 「鬼」
...玄徳は、それへうずくまって、礼を施しながら、「久しく先生の尊名を慕っていた者です...
吉川英治 「三国志」
...しかし、もし貧弱な土地の農業者が、極めて長期の借地契約を利用して、大なる費用をもって、施肥、灌漑、囲墻(かこい)等によって、彼れの土地の生産力を増進せしめる気になるならば、彼は、地主に支払われる実際の地代に比例してではなく、土地の実際の年々の価値に比例して、救貧税を納入するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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