...石灰石や大理石などの主成分として使われる方解石を敷いた床は、美しい光沢があります...
...焼成した陶器に方解石を含ませて釉薬をつけると、色味が深くなる効果があります...
...方解石は、カルシウムの一種であり、健康食品として販売されることもあります...
...鉱物学では、方解石は三斜晶系に分類され、発光性を持つ種類も存在します...
...あらゆる完成した作品は方解石のやうに結晶したまま...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...方解石(はうかいせき)のやうにはつきりした...
芥川龍之介 「文章と言葉と」
...白い半透明の重晶石や方解石...
中島敦 「狼疾記」
...水晶の外にもダイヤモンド、蛍石、方解石など、及びわれわれが宝石と呼んでいるものの大部分は結晶である場合が多い...
中谷宇吉郎 「雪」
...思へば今から已に五十年にも近い前の事であるが、丁度私が七つ八つの頃、山形市の附屬小學校の二三年生であつたが、その時分子供等の間に、鑛物の標本を集めることが流行つて居て、私も其の熱心なコレクターの一人として其の標本箱の中には、水晶、方解石、菊面石、黄鐵鑛などゝ同列に、「矢の根石」といふのがあつた...
濱田耕作 「石鏃の思出話」
...濁った方解石を透(とお)して物を見るように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...丁度あの重屈折をする方解石のようなものを通して見たかのように...
堀辰雄 「恢復期」
...丁度あの重屈折をする方解石のやうなものを通して見たかのやうに...
堀辰雄 「恢復期」
...また方解石(ホウゲセキ)のようなものもありはせぬかと思われる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...)ひるの青金(あおがね)の黄銅鉱(おうどうこう)や方解石(ほうかいせき)に柘榴石(ざくろいし)のまじった粗鉱(そこう)の堆(たい)を考えながら富沢は云った...
宮沢賢治 「泉ある家」
...方解石の稜面を横ぎる光線のように水は角壜の半ごろの部分で空隙を支え...
横光利一 「旅愁」
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