...諸所方々で持っている物を取られたり...
石川欣一 「比島投降記」
...今方々探したんですけれど...
石川啄木 「鳥影」
...雪子のことを知るためには随分方々へ問い合せていることが分った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...方々ですれて来たお鳥の使いにくいことが...
徳田秋声 「足迹」
...私は今まで方々で触れたから今は夫を反覆しないことにしよう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...方々で、ラジオの喇叭から、無関心な騒音が流れ出ていた...
豊島与志雄 「裸木」
...女房が、「猿ウは山へ逃がいとう」と答えると、与次郎は、「ほんじゃア直(じ)きに行って俺(おれ)ンめっけて来る」と言って、直ぐ山へ駈け登り、方々を探したが、なんぼめっけても手白がいはしんので、仕方なく家に帰り、「まず、おしゅんのおトブラいでもしず」と言って、見ると、そこに寝かして置いたはずのおしゅんの死骸がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...全貴族階級のなかでも一番高貴な方々にとっては特段に遅い時間じゃなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...三匹は虫眼鏡で方々を探しました...
村山籌子 「三匹の小熊さん」
...ああした方々には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...尊貴の御血筋の伝わらぬ方々のために...
柳田国男 「海上の道」
...昔話は方々を飛びあるくから...
柳田國男 「日本の伝説」
...田からあがって方々を尋ねたが見えない...
柳田國男 「日本の伝説」
...方々焼け焦げたまま...
夢野久作 「白髪小僧」
...その気持があったため、玄蕃は散々逃口上を試みたが、その舌先の効目(ききめ)もなく、新九郎が真っ向へ第一刀を振り込んで来たので、なおさら彼は後手(ごて)になり、危うく身をかわしながら、包光(かねみつ)の大刀を横に払って、「方々、曲者(くせもの)でござる、曲者でござる!」必死の大声をふり絞(しぼ)って、詰侍の来援を求めた...
吉川英治 「剣難女難」
...すべての方々にも...
吉川英治 「私本太平記」
...――それも時節がら見知らぬ僧なれば、もちろん泊めもいたしませんが、顔を見ると、以前、お館(やかた)の乱波組(らっぱぐみ)におりまして、御家中の方々と、寺へもよく来たことのある渡辺天蔵どのなので、仔細はあるまいと、同房の衆とも計らって、一泊をゆるしましたところ」「待て、待て...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほかの方々の尊名も...
吉川英治 「新・水滸伝」
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