...』『君は昨夜(ゆうべ)何處へ行つた?』『昨夜(ゆうべ)か? 昨夜は方々歩いた...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...それを取り囲んで方々の生垣(いけがき)の檜葉(ひば)が...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...二人は手わけして方々に電話をかけたり...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...―――都のことは定めし方々(かた/″\)も御存知でしょうが...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...彼はほとんど、どんな本も読んではいなかったけれど、方々へ旅行し、世界のいろんな所を見聞し、そうして一度見たり聞いたりしたことはみんなちゃんと覚えていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...方々から入り込んでいる繭買(まゆか)いの姿などが見られた...
徳田秋声 「黴」
...方々をわたり歩いてゐました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...そして方々の夜会へ出かけて行ったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日本の国土開発に関心をもたれる方々が...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...方々から講演だの...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...段々役目の方々が訊して参りますと...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...ずっと小さかったという話は方々にありますが...
柳田國男 「日本の伝説」
...後々そういう神舞の役を商売にして方々あるく女ができて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...或いは書画の数よりも多いかと思うくらい方々の村にあることである...
柳田国男 「山の人生」
...このような絵の直接御用命者には然(さ)る○○な方々もある...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...武略にかけては所詮(しょせん)あの方々に及ぶべき私ではございません...
吉川英治 「新書太閤記」
...よく諸所方々へ史蹟歩きに出かけたそのおりおりの紀行です...
吉川英治 「随筆 新平家」
...方々の戸棚をガラガラと開けたかと思うと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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