...一瞬の間自然は「始めて見たる」ものゝの如く新鮮に自分の心に迫つて來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...荒涼たる自然の中に在つて新鮮に緊張せる情調も――悉く羨ましからぬものはない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...満月は飛行機より新鮮に空気を推進することの新鮮とは珊瑚の木の陰欝さをより以上に増すことの前のことである...
李箱 「且8氏の出発」
...全然先例を見ない新鮮にして奇怪なる事件ですな...
海野十三 「すり替え怪画」
...ブラシでもかけたかと思うようにその濃緑の色を新鮮にして午後の太陽に照らされて輝いているように思われた...
寺田寅彦 「柿の種」
...いっそう新鮮に子供っぽくなる...
豊島与志雄 「白木蓮」
...肉体もそれから周囲の様子まで少し新鮮になっていた...
原民喜 「冬日記」
...彼はその少女の顔よりも彼女の母のそれの方をもっと新鮮に見出した...
堀辰雄 「聖家族」
...彼はその少女の顏よりも彼女の母のそれの方をもつと新鮮に見出した...
堀辰雄 「聖家族」
...彼はそれをじつに新鮮に感じた...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...特別新鮮に深い感動を与えられたのはおそらく私一人ではなかったろうと思う...
宮本百合子 「音楽の民族性と諷刺」
...新鮮にしてあげることが稀だとしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それによって生活をうるおされ、やさしくされ、新鮮にされ、きのうは更にきょうであり、そしてこの今であるというようなものを、のがさないで生きて行かれることでしょう、ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...新憲法は國民の意思を新鮮に代表するものとして...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...眼のさめるほどみずみずしく新鮮にみえた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...再び思い浮べて彼らのように新鮮になった...
横光利一 「上海」
...矢代は寝不足の恢復で卓上の紅茶の湯気が新鮮に見え...
横光利一 「旅愁」
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