...余の如き懷疑者の眼から見てさへ氣の毒な程新鮮さを缺き緻密を缺き眞實を缺いてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...心はいつのまにか気力と新鮮さとを取り返している...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...松木立のなかで感じられる大気の辛辣さ新鮮さが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...暁そのものの持つ生れたばかりの新鮮さと雄々しさとを感得してゐるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...いまひらく花のような新鮮さでよみがえっていたのだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...人間性とはかかる個人が発見された新鮮さを云い表わすものに外ならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...新鮮ささえ醜い感じを与え...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...清流とそっくりの新鮮さで...
豊島与志雄 「田園の幻」
...迸出の新鮮さといふ点からいふも...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...丁度我々の詩が求めてゐるやうな「新鮮さ」や...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...鹽つぽさと新鮮さがあつて...
林芙美子 「濡れた葦」
...ここの製作所に一脈の新鮮さを齎(もたら)し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...新鮮さを澁面(じふめん)に化してゐた――其處では山は孤獨の寂しい願と沈默に入る最後の隱家(かくれが)を護(まも)つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...活氣のある新鮮さがそれを搖り動かし...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...そういうものだけでは不断の新鮮さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつも絵に新鮮さがある所以(ゆえん)がここに見られます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...その新鮮さが薄らぐ時...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...その新鮮さは桃山時代に生まれていまなほつづいてゐる...
吉野秀雄 「長谷川等伯の「松林図屏風」」
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