...余の如き懷疑者の眼から見てさへ氣の毒な程新鮮さを缺き緻密を缺き眞實を缺いてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...北部温帯が持つ空気の新鮮さと香とがあったが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...どんなにその新鮮さが失はれてゐるだらう? またどんなにその書かうとする感興が衰退し去つてゐるだらう? 否...
田山録弥 「三月の創作」
...もはや以前の新鮮さも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...感覚の新鮮さが失なわれていたのでは話にならない...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...いまひらく花のような新鮮さでよみがえっていたのだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...それよりも遙にすぐれた新鮮さと甘酸味とがあった...
豊島与志雄 「樹を愛する心」
...清流とそっくりの新鮮さで...
豊島与志雄 「田園の幻」
...木から取り立ての果実のように新鮮さが匂っておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大して美しいといふ程ではないにしても、その新鮮さは、枝からもぎ立ての桃(もゝ)のやうで、誰の眼にも好感が持てます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丁度我々の詩が求めてゐるやうな「新鮮さ」や...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...清少納言の感覚の新鮮さ...
長谷川時雨 「紫式部」
...ここの製作所に一脈の新鮮さを齎(もたら)し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...彼女に信じさせたくらいの新鮮さで...
堀辰雄 「聖家族」
...云うに云えない今日の新鮮さ...
宮本百合子 「合図の旗」
...そこにある新鮮さは不死鳥的なものがあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ゆるやかに正確なリズムで動く若い女の姿態の新鮮さに眼を洗われたように見守っているのである...
三好十郎 「好日」
...若い者にあるべき新鮮さ...
森本薫 「華々しき一族」
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