...敵のためには精神錯乱であり不合理であつたが、その味方にとつては奇蹟とも呼ばるべき彼等の「誇り」であり、新鮮さであり、そして精神上の純潔さであつた...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...その質問に非常な新鮮さをかんじてゐるのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...戸内の空気もすこしも新鮮さをうしなっていなかったから...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あるいは素人の「新鮮さ」が客に受けたのかもしれない...
高見順 「如何なる星の下に」
...どんなにその新鮮さが失はれてゐるだらう? またどんなにその書かうとする感興が衰退し去つてゐるだらう? 否...
田山録弥 「三月の創作」
...明日になりアントニーの話が新鮮さを失った頃なら...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...もはや以前の新鮮さも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...その新鮮さそのものだけですでに十分に人々を納得させ得るだけの真理のあったものでも...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...われわれの不安は滲み透るような新鮮さをただよわせている...
中井正一 「絵画の不安」
...ここの製作所に一脈の新鮮さを齎し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ここの製作所に一脈の新鮮さを齎(もたら)し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...いま眼の前に出現した出来事の新鮮さに戦(おのの)きながら...
原民喜 「夏の花」
...そういうものだけでは不断の新鮮さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大人をおどろかせる子供の新鮮さというものの価値はもっと尊重され...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そしてセンスの新鮮さとから来ているように思われる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...びくっと動く奴もあったほどの新鮮さは忘れ難いのである...
山之口貘 「チャンプルー」
...太古の憂鬱さと新鮮さとが身に滲み込んで来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...彫像の印象はますます新鮮さを失った...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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