...旗櫻の名所のある山越の捷は、今は茅萱に埋もれて、人の往來は殆どない、伊東通ひ新道の、あの海岸を辿つて皈つた、爾時も夜更であつた...
泉鏡花 「遺稿」
...この橋より鹽の湯までの新道を『お兼道』と稱す...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...この新道を開かしめたり...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...「大戦後の新道徳」を実践して来た同志のあいだにのみ進展する恋である...
谷譲次 「踊る地平線」
...私はそこから遠い新道を迂囘するか...
近松秋江 「箱根の山々」
...新道に於て公衆に示す事とせり...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...浜町二丁目十三番地俚俗不動新道(ふどうじんみち)といふあたりに置屋(おきや)と称(とな)へて私娼を蓄(たくわう)る家十四...
永井荷風 「桑中喜語」
...馬(うま)の背新道(せしんみち)と呼んでいた...
永井荷風 「深川の散歩」
...無理にそれを取り払ったような凸凹(でこぼこ)だらけの新道路の角(かど)に立って...
夏目漱石 「明暗」
...年の暮のえびす講などに忘年芝居を催したりする派手な店で北新道のあたしの家の並びの荷蔵に...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...向う新道の縁台でやらせている遠く流れてくる音を...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...箱根の近くに新道を開いたが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...梅田新道の松竹シネマへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...愛宕下の薬師(やくし)の裏通りのごたごたした新道にある射的屋であった...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...療養新道は、医学書の部分をみんな見ましたが、こちらにはありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どの隊は新道へと...
吉川英治 「新書太閤記」
...桜新道(さくらしんみち)――長沢町の裏あたりである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...長男の庄次郎が板新道(いたじんみち)の女に憂(う)き身(み)をやつしているのを発見した時の場合などとは...
吉川英治 「松のや露八」
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