...軍隊が正しき理解の下に私的制裁を消滅せしむる事は日本民族昭和維新の新道徳確立の基礎作業ともなるのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...内証ながら、山田の御師(おし)、何某(なにがし)にひかされて、成程、現に師匠をしている、が、それは、山田の廓、新道の、俗に螢小路と云う処に媚(なまめ)かしく、意気である...
泉鏡花 「浮舟」
...到る處新道を開けり...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...所謂新道徳なるものは...
丘浅次郎 「人類の将来」
...橋は新道開通の時の遺物だといふことです...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...幾曲りかせる新道のだらだら坂を元箱根の方に降りていつて...
近松秋江 「箱根の山々」
...そしてこの新道徳を探索し開拓することこそ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...酒気を帯びて新道の店に来り...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...現在はセメントの新道路が松竹座の前から三(み)ノ輪(わ)に達し...
永井荷風 「里の今昔」
...冬木町の弁天社は新道路の傍(かたわら)に辛くもその址を留めている...
永井荷風 「深川の散歩」
...われこの新道の交路に立てどさびしき四方(よも)の地平をきはめず...
萩原朔太郎 「宿命」
...講談「安政三組盃」中の与力鈴木藤吉郎の妾宅や落語「清正公酒屋」の虎屋饅頭お仲が清七との仲を割かれて隔離されてゐたごときすみだ川沿ひではなく馬道の通りの中程から東へ折れた新道にあつた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
......
宮本百合子 「獄中への手紙」
...兎に角私は今便利な新道が出來て居ると認めるのは觀察を誤つて居るのではないかと思ふ...
森鴎外 「假名遣意見」
...例へば箱根の新道(だう)をコンクリイトで固めた様なものだ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...お高祖頭巾の女――あとで分ったことであるが、名はお島、年頃は市十郎より幾つか上らしく、そしてこの家のある所は、南八丁堀の、とある新道で、小粋な二階家造り...
吉川英治 「大岡越前」
...絃(いと)の音(ね)に更けた新道の路次の一軒...
吉川英治 「新・水滸伝」
...板新道の家へ――」息が...
吉川英治 「松のや露八」
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