...実(げ)に新玉(あらたま)の春とこそいふべけれ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...愛敬(あいきょう)ありける新玉(あらたま)の...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今暁の火事は新玉町の民家二十数戸...
種田山頭火 「一草庵日記」
...新玉(あらたま)の春は来ても忘れられないのは去年の東北地方凶作の悲惨事である...
寺田寅彦 「新春偶語」
...そうして新玉(あらたま)の春の空の光がひどく憂鬱に見えるのである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...万代((よろづよ))いわふ新玉((あらたま))の...
樋口一葉 「雪の日」
...時(とき)は新玉(あらたま)の春(はる)に成(な)りぬ...
樋口一葉 「われから」
...「鶴の子石鹸」の事並に博士の怪弁の事新玉の年たちかえる初春の朝...
久生十蘭 「魔都」
...馬に乗るの事新玉の年たちかえる初紋日...
久生十蘭 「魔都」
...神奈川県小田原町新玉町二丁目牧野英雄――尋常二年生...
牧野信一 「初夏通信」
...そのときァなんでも兄貴の言う通りのものをおごってやらア」圓太郎はもうすッかり一陽来福の新玉(あらたま)の春がやってきたような明るい気分にさえ...
正岡容 「圓太郎馬車」
...元弘二年の新玉(あらたま)をお迎えあらせらるるよう...
吉川英治 「私本太平記」
...新玉(あらたま)の年立ち帰れども内裏(だいり)には朝拝(てうはい)もなし節会(せちゑ)もおこなはれず京...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??