...新村博士(しんむらはかせ)の巴に関する論文を一読するが好(よ)い...
芥川龍之介 「るしへる」
...東京朝日新聞の記事は「無政府黨の陰謀」と題し、一段半以上に亘るものにして、被檢擧者は幸徳の外に管野すが、宮下太吉、新村忠雄、新村善兵衞、新田融、古川力藏(作)の六名にして、信州明科の山中に於て爆裂彈を密造し、容易ならざる大罪を行はんとしたるものなる旨を記し、更に前々日の記事を補足して、幸徳が昨(四十二)年秋以來友人なる細野次郎氏の斡旋にて警視廳の某課長と數次の會見を重ね、遂に主義宣傳を斷念することを誓ひて同人に關する警戒を解かれたる事、及び其友人荒畑寒村が赤旗事件の罪に坐して入獄中、同人内縁の妻管野すがを妻(内縁)としたる事等によりて同志の怨恨を買ひたるものなるが、近來表面頗る謹愼の状ありしは事實なるも、そは要するに遂に表面に過ぎざりしなるべしと記載し、終りに東京地方裁判所小林檢事正の談を掲げたり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...刑法第二編第一章又は同第二章に該當せる恐るべき重罪犯嫌疑者として世間に喧傳せらるゝ社會主義者の氏名は、新村忠雄、新村善兵衞、幸徳傳次郎、管野すが、大石誠四郎、高木顯明、崎久保誓一、小池一郎、同徳市、吉野省一、横田宗次郎、杓子甚助、有村忠恕等總計廿五六名にして本件の豫審は普通の豫審事件の如く豫審判事の手に於て終結決定する者にあらず、刑事訴訟法第三百十四條同三百十五條の規定に基き豫審判事は其取調べたる訴訟記録に意見を附して大審院に提出し、大審院長は檢事總長の意見を聽きたる上其事件を公判に附すべきや否やを決定するの規定なり、又本件に關し辯護士は未だ正式に辯護屆を差出さゞれども幸徳の辯護人は花井卓藏、今村力三郎、大石の辯護人は今村力三郎、鵜澤總明、高木、崎久保二名の辯護人は平出秀(修)等の諸氏依頼を受け居る由...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...△新田 融 新村兄弟の友人なり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...關口隆吉はまた關口壮吉、新村出、關口鯉吉を生んだ...
心猿 「桜もち」
...新村出先生の家大人にあたる...
心猿 「桜もち」
...いろいろと新村博士からお話があり...
上村松園 「画道と女性」
...新村氏とはみんな深い昵懇(なじみ)であつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...新村氏は何かの会でこの話をした...
薄田泣菫 「茶話」
...新村氏が一つ安売したつて...
薄田泣菫 「茶話」
...しかしこれには新村博士の説には慕何と云う梵語の訛りだという説を採用すべきであるとのことである...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...夏の夜帰(よがえ)りによく新村入の畑に踏(ふ)み込(こ)んで水瓜を打割って食ったりした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...新村家の家乗には...
外村繁 「澪標」
...新村淑子との名前を連ね...
外村繁 「澪標」
...「新村さんの奥さん...
外村繁 「澪標」
...まえにかかげた新村氏の著書に書いてある...
蜷川新 「天皇」
...おとなしく、それ持つて、トツトと国へ帰るがいい! 私の前でチラクラして目ざはりだよ!留吉 だけど、これは、いつか言つてゐた新村に預けてある子供の方へ渡してやる金ぢや無えのか?香代 三吉は、新村の先方へ、もう呉れてやつてしまつたんだよ...
三好十郎 「地熱」
...この新語を最初に辞書に載せたのは新村出(しんむらいずる)博士の『辞苑』であった...
柳宗悦 「四十年の回想」
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