...そこには新川という溝のような細い川がせせらぎを作って流れている...
有島武郎 「星座」
...新川(しんがは)おほどぶの石橋の上にしやがんで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...大屋五郎というのは新川六波一座のレヴィウ歌手で...
高見順 「如何なる星の下に」
...新川の家(いえ)から程遠からぬ小学校へ通い始めた時分に...
谷崎潤一郎 「金色の死」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...新川(しんかわ)の酒問屋で...
徳田秋声 「新世帯」
...日本橋からさきは八丁堀、霊岸島、新川、新堀、永代際まで、築地の御門跡から海手、木挽町(こびきちょう)の芝居も、佃島(つくだじま)もすっかり焼けてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「酒はどこから取ったのだ」「ザラに使って居るのは、隣町の酒屋から取りますが、旦那は上方育ちで、酒にはやかましい方で、新川の問屋から、別に一と樽(たる)取って置き、旦那用として、外の者には手をつけさせません」「それは?」「二本の白丁(はくちょう)に出して置いて、一本無くなると次のを呑み、二本空っぽになると、また樽から出して置きます」「すると、一本の徳利には毒は無かったのか」「左様でございます、昨夜まで呑んだ方の白丁は無事で、今夜出した白丁の酒に毒があったわけで」説明は友三郎の言葉で充分でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...新川(しんかわ)のある酒問屋の主人は贔屓(ひいき)のあまり...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...酒は新川(しんかわ)の鹿島(かしま)や雷門前(かみなりもんまえ)の四方(よも)から取り...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...越中(えっちゅう)の下新川(しもにいかわ)のが最も近いだけで...
柳田国男 「こども風土記」
...その東隣の下新川の沿岸には...
柳田国男 「年中行事覚書」
...新川堀の「臼田屋(うすだや)」という...
山本周五郎 「青べか物語」
...耳へ雨がはいるよ」「井前橋から新川堀へいったらどうかな」と云う声がした...
山本周五郎 「青べか物語」
...新川と古川との間に島がある...
横瀬夜雨 「花守」
...新川堤に添って柔順に出てゆくからである...
吉川英治 「鬼」
...……いや今度、落度でもして、先様から出されたら、誰よりもこの母がききませぬぞ」云い聞かせて、次の日、新川の大家へ、藪山(やぶやま)の叔母に連れられて目見得(めみえ)に行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...柳樽改革をとなえ、新川柳を興し、氏を川柳へ赴かせたものの一因はそこにもあった事かもしれない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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