...一 机僕は学校を出た年の秋「芋粥(いもがゆ)」といふ短篇を新小説に発表した...
芥川龍之介 「身のまはり」
...當時の文士の登龍門である文藝倶樂部や新小説へ時々作品を發表して居るにかゝはらず...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...ツルゲーネフの『ルージン』を初めゴーゴリやガルシンの短篇の飜訳にクツクツとなって『新小説』や『太陽』や『文芸倶楽部』に寄稿したのはその時代であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ただ今『新小説』の奴を執筆中あつくてかけまへん...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...……早稲田文学、文章世界、帝国文学、新小説...
種田山頭火 「夜長ノート」
...それを『新小説』の巻頭に載せた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...当時は「明治文庫」「新小説」「文芸倶楽部(ぶんげいくらぶ)」などが並立して露伴(ろはん)...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...当時『新小説』の編輯主任は後藤宙外(ごとうちゅうがい)氏であったかあるいは鈴木三重吉(すずきみえきち)氏であったか明(あきらか)に記憶していない...
永井荷風 「すみだ川」
...私が曾て苅心(かるしん)と署名して四日間といふガルシンのスケッチを反訳して新小説に出したことがあるが...
二葉亭四迷 「エスペラントの話」
...五里見氏の随筆「白酔亭漫記」(「新小説」)では得るところがあつた...
牧野信一 「海浜日誌」
...学生時代に書いたもののうちから鈴木に選ばれた「爪」といふ小篇が載つたのを偶然にも未知の島崎藤村先生に御手紙で讃められ「新小説」の新進作家号に紹介された...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...「新小説」は次第に賣れなくなつた...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...「新小説」は次第に權威を失ひ...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...「新小説」「文藝倶樂部」「新著月刊」「小天地」といふやうな一流の文藝雜誌に掲載されたものは大凡手に入(はい)つたつもりでゐた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...多分(たぶん)新小説(しんせうせつ)に出(で)ることになるだらう...
森鴎外 「寒山拾得縁起」
...(大正四年九月「新小説」第二十年第九卷)...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...改造社の維新小説全集の仕事を準備してゐた折でもあるし...
吉川英治 「折々の記」
...なお「沙門道元」の初め三分の二は『思想』創刊以前に『新小説』に連載したものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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