...予は独り新富座に赴(おもむ)けり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...直(ただち)に新富座に赴かん...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...新富座は昔は最も有名な劇場であり...
石川三四郎 「浪」
...森田草平氏四年ばかりも前に鴈治郎(がんじろう)が新富座(しんとみざ)で椀久(わんきゅう)を出した時に...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...昔先代鴈治郎ガ新富座デコレヲ出シタ時ノコトヲ思イ出ス...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...三十間堀春日にて昼餉をなし夕刻新富座楽屋に松莚子を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...新富座を立見して家に帰る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...以前奉公先なる待合の亭主の世話で新富座の長吉(ちょうきち)と贔屓(ひいき)の客には知られている出方(でかた)の女房になって...
永井荷風 「雪解」
...私はこの種類の中(うち)では新橋柳橋の路地よりも新富座裏の一角をば其のあたりの堀割の夜景とまた芝居小屋の背面を見る様子とから最も趣のあるやうに思つてゐる...
永井荷風 「路地」
...京橋区新富(しんとみ)町の新富座...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...二新富町(しんとみちょう)の新富座の芝居茶屋(おちゃや)に――と...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...そこにある新富座という劇場のことも...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...それからの新富座は...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...父君(ちゝぎみ)にともなはれて新富座の樂屋に九代目市川團十郎をたづねたとき...
長谷川時雨 「八歳の時の憤激」
...お糸さんが切(しき)りに新富座(しんとみざ)の当り狂言の噂(うわさ)をして観たそうな事を言う...
二葉亭四迷 「平凡」
...小園の案内で新富座や歌舞伎座を見物した...
牧野信一 「淡雪」
...明治の末新富座で延若と「時雨のこたつ」のおさんをした時に始まる...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...花ガスと称して装飾兼用の広告灯が新富座や銀座あたりへ現われ...
山本笑月 「明治世相百話」
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