...新世帯というのを持ったものは誰でも覚えがあるように...
海野十三 「蠅」
...前からの女中一人を使っての新世帯(しんじょたい)...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...そのうち碧梧桐君は居士の家に止まり余は小石川武島町に新世帯を持っている新海非風君の家に同居することになった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...近所の知人(しりびと)のまた知人(しりびと)の書生の新世帯であることも話された...
徳田秋声 「足迹」
...すいた同士の新世帯もあれば命掛けなる密通の冒険もある...
永井荷風 「路地」
...いずれにもせよこの煙突のごとく四角な家は年に三百五十円の家賃をもってこの新世帯の夫婦を迎えたのである...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...お延の新世帯(しんしょたい)が夫婦二人ぎりで...
夏目漱石 「明暗」
...新世帯(しんじょたい)の貧しさを...
野村胡堂 「楽聖物語」
...また通し駕籠で郷里を訪れただけの祖母との新世帯(しょたい)は...
長谷川時雨 「西川小りん」
...この新世帯には、まださまざまな欠点があった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...新世帯の床の間に行脚(あんぎゃ)の蓑笠(みのかさ)に添へて安置したるは汝が一世の曠(こう)なるべし...
正岡子規 「土達磨を毀つ辞」
...「晴れて嬉しい新世帯」都々逸(どどいつ)のような見だしの下に...
宮本百合子 「高台寺」
...私の知った書生上りの新世帯(しんしょたい)にこういう奇談がありました...
村井弦斎 「食道楽」
...お初が琴子の新世帯をああもこうも想像していると...
矢田津世子 「神楽坂」
...初めから新世帯(しんじょたい)などという色めいた...
山本周五郎 「さぶ」
...新世帯向きの買物などは至極便利となって...
山本笑月 「明治世相百話」
...二人切りの新世帯を作って...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...また新世帯であると共に...
吉川英治 「親鸞」
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