...キャンバスをもってきて新しく衣嚢をつくってる奴もいるしさ...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...いままでの話は、おとぎばなしや仮定であったかもしれんですが、ここに新しく、厳然(げんぜん)たる怪事実が存在することを発見しました...
海野十三 「金属人間」
...津名郡志筑町の淡路源之丞座は比較的新しく...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...防禦の家では女(むすめ)が新しく歿くなっているので...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...こういう趣向は別に新しくもなくまたなんでもないことのようであるが...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...新しくつけ加えなければならない条件となるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...秘呪の極は、人と法と、融合して無礙(むげ)の境に入る時に、その神力を発しますが、その人心が――」「ちがってしまったか?」「自ら独り高うする態度と、兵道を新しくし、拡張し、盛大にせんとする心と――」「わしは、それを愚かしいと思うが――」牧は、御家のため、師のため、己のため、兵道のために、命を削って、調伏の偉効を示そうとしていたが、玄白斎にとって、それは、不正な、便法でしかなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...新しくゆく道を探(たず)ねていた人ではないかと...
長谷川時雨 「九条武子」
...隣りは質屋とみえて新しく壁を塗つた倉があり...
林芙美子 「瀑布」
...「二つの庭」で新しくめぐり来た一つの季節としての情景を展開している...
宮本百合子 「あとがき(『二つの庭』)」
...こと新しく頭の中にうつっていて...
室生犀星 「童話」
...岡田は庖刀が新しくはあっても余り鋭利でないことを知っていたので...
森鴎外 「雁」
...また新しく望を掛け...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それより新しくはなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この役所に勤めているほどの人たちには今更こと新しく取り立てるまでもなく...
矢田津世子 「茶粥の記」
...有名な唐津も新しく仕事を起しました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その新しく辷(すべ)り落ちて来た軽い...
夢野久作 「眼を開く」
...新しく日本に設置した副管区長(ビセプロビンシアル)に彼が選んだのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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