...会場は新しく建られた大きな西洋館で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...新しく出したつけ物を下の方に入れて『上から取れ』というのも彼女だった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...そのころは新しく奇異の思いにも感じられなかったことが...
上村松園 「随想」
...「だって子供にもメリンスの蒲団くらいは新しく拵えなければ……そうあなたのように今が今というわけにも行きませんわ...
徳田秋声 「黴」
...その間には「○○酒保事務所」「○○組人夫事務取扱所」など看板新しく人影の忙(せわ)しく出入りするあれば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...此寺は堂宇新しく境内に樹木少く市内の寺院の中最風致に乏しきものなれば...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...家を遷せば近隣目新しく近隣目新しければ従って観察の興を催し述作の資料を得る事尠(すくな)からずと...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...政府の方で新しく何百萬町歩とかを開墾して...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...新しく作られた病院と医学校は貧しい人たちに提供されて民衆に評判が高かった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...日ごとに新しくした...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...セエブル焼きの置時計の細かい唐草模様のなかに隠されている貴婦人や農夫や、フランダースの飾り皿の和蘭(オランダ)の風景や、鯨に銛(もり)をうっている諾威(ノルウェー)の捕鯨船の図などに眼をよせて眺めると、今まで見落としていた小さな花々や、浮雲や、遠い風車や、波の間で泳いでいる魚などを、見るたびに、その中で、新しく発見する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ありそうもない物が新しく支那で見出されて学者を驚倒させた例多く...
南方熊楠 「十二支考」
...そうでしょう? そして勿論それはそれとして新しく話をもってゆき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...現にここに営みを新しくすることは自分の歓喜であり幸福の全部だ...
室生犀星 「愛の詩集」
...三 誰が民藝の美を最初に認めたか事新しく民藝の意義を今日述べねばならないほど...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...新しく髪を結った...
山本周五郎 「青べか日記」
...「その年の六月に新しく銀が鋳替(いが)えになって...
山本周五郎 「さぶ」
...自らもまた新しくなった...
和辻哲郎 「孔子」
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