...関白殿が斯程の大事を思し立っていらしったら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...斯程の道理を弁(わきま)えぬ其方とも思わなんだが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...中々斯程の展望所は無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...斯程(かほど)に幾日も其の山の爲に割(さ)かなければならなかつた事が不思議に思へた...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...文明の裁判制度と云ふものは斯程迄に国民の信頼を受けつゝあるのであつた...
平出修 「逆徒」
...斯程(かほど)解らぬ無形の意を只一の感動(インスピレーション)に由って感得し...
二葉亭四迷 「小説総論」
...斯程までに完成された作品を次々と発表し得た彼が...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...二日酔とは話には屡々聞きたるも斯程苦しきものとは思ひ掛けざりき...
牧野信一 「サフランの花」
...それらの意味が斯程までわたしに通じ難かつたにも係はらず...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...斯程に類ひもなく傑れて居ります...
牧野信一 「浪曼的月評」
...斯程(かほど)まで残虐な...
夢野久作 「暗黒公使」
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