...氏は名高い歌人であつて明治三十年代の新派歌人として斯界に重きをなして居た人であつたが...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...――斯界(しかい)の最高権威となったヒルミ夫人は...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...此博士は若い時から義太夫が好きで斯界の大家であつた大隅太夫に稽古をつけて貰つて居ました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...斯界の権威が相当に多い...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...――この報告の斯界に於ける意義は右の序文で明らかだろう...
戸坂潤 「読書法」
...夫々斯界の長老であり...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...且つ斯界の長老としての功労があるというわけで...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...斯界に躍りいでられんことを...
中井正一 「色彩映画のシナリオ」
...この書出でてより斯界(しかい)の研究は最早(もはや)その第二次とすべき一局面の細密なる蒐集以外主要の点に付(つい)ては全く為(な)すべき余地なきに至りしといふも過賞にあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...小冊子なれども斯界の研究書として欠くべからざるものにして...
永井荷風 「江戸芸術論」
...足を斯界(しかい)に投じてまだやつと五年にしかならないのに...
平出修 「瘢痕」
...その中でも特に古銭に精しく斯界での大家であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...牧野富太郎氏……日本植物分類学の始祖輝く研鑽五十年の集大成斯界の至宝牧野博士…………牧野博士が受けた賞牌には...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...茶道の真趣味を発揮して斯界に貢献するところが多かった...
山本笑月 「明治世相百話」
...そのうち元老連は追い追い浮世の花を見捨て斯界ようやく寂寞...
山本笑月 「明治世相百話」
...古代裂の鑑定は当時斯界の第一人者...
山本笑月 「明治世相百話」
...只圓翁の追善能記念事業を計画するなぞ福岡の斯界(しかい)を風靡していた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...東京の庚戌会に出席して斯界(しかい)のチャキチャキの連中と交際し...
夢野久作 「少女地獄」
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