...郵便貯金とは斯様々々のものであると云ふ事を可成り悉しく話した...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...斯様(かよう)な所で出しぬけにお尋ね申しても...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼(かれ)は斯様な出金を東京税(とうきょうぜい)と名づけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...四国の祖谷(いや)山中などの藤蔓(ふじづる)の橋の渡り心地がまさに斯様(こんな)であろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...打捨(うっちゃ)っておいて下さいまし」「斯様な惨酷なことを致すものを打捨ててはおけぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯様(かよう)な張札はこの頃の流行(はや)り物(もの)としたところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...「エ、これは、がんりきの親分様でございましたか、御免なさんせ、斯様、土足裾取りまして御挨拶失礼さんでござんすが、御免なさんせ、向いまして上(うえ)さんと、今度はじめてのお目通りでござんす、自分、武州は青梅宿、裏宿の七兵衛の一家、若い者八助と発し……」「ふざけるない、ふざけるない」がんりきが腹を立てると、また一方の稲叢から、のこのこと出て来た同じようなのが、「エ、これはがんりきの親分様でございましたか、御免なさんせ、御賢察の通りしがなき者でござんす、後日にお見知り置かれ、行末万端ごじゅっこんに願います...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯様(かよう)に讃められても安直は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これこれ斯様(かよう)なる仕儀...
中里介山 「大菩薩峠」
...――と斯様(かよう)に申します」報告はまことに予想外でしたが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...斯様な場合にいくつもいくつもぶッ突かって修業をしてから...
羽志主水 「越後獅子」
...同人事は実父円兵衛(えんべえ)存命中斯様(かよう)々々...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...斯様にてんから軽視していた...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...妾の斯様(かよう)な所業が...
夢野久作 「暗黒公使」
...斯様(かよう)な矛盾...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お察し出来る事と思いますが……サテ斯様に電燈を点(つ)けてみますと……ナント諸君...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...如何なる名目の下に斯様(かよう)な棺桶に詰(つめ)て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ところで……斯様に極めて簡単な定型によって...
夢野久作 「能とは何か」
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