...他の斯かる場所になれない地方の青年などに對しては...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...斯かる有様で、欧羅巴の事情は少しも片附いて居らぬ...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...斯かる山上に測候所を設立し給ひし御志の程...
大町桂月 「秋の筑波山」
...斯かる二大校を有せる小日向臺は...
大町桂月 「小日向臺」
...斯かる憂目を見せて...
大町桂月 「夜の高尾山」
...斯かる疑ひを全く起さずに済む...
丘浅次郎 「固形の論理」
...人心が斯かる程度に達した上は...
丘浅次郎 「人類の将来」
...美の日本的源泉としての斯かる含蓄性は今後まるで違った芸術的表現の上にも大きな要素として生きるであろう...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...左衞門『何事ぞ』と問へば、『斯かる事、我口より申すは如何(いかゞ)なものなれども、二十を越えてはや三歳にもなりたれば、家に洒掃の妻なくては萬(よろづ)に事(こと)缺(か)けて快(こゝろよ)からず、幸ひ時頼見定(みさだ)め置きし女子(をなご)有れば、父上より改めて婚禮を御取計らひ下されたく、願ひと言ふは此事に候』...
高山樗牛 「瀧口入道」
...斯かる悪戯は果して彼女にどんな印象を与えたであろうか...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...斯かる塲合(ばあい)に於ては美麗(びれい)なる石斧石鏃類は幾分か交換の媒(なかだち)の用を爲せしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...如何なる凡庸人も斯かる場合には勇壮な行為をなすということが...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...斯かる慎重な準備は...
豊島与志雄 「北支点描」
...それでは何故に斯かる變化が早くより一般に行はれたかといふに...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...寧ろ斯かる場合には...
中原中也 「近頃芸術の不振を論ず」
...斯かる遊戯にも間に合ふべき服裝した田舍人の間には...
原勝郎 「鞦韆考」
...斯かる例は南部に限らず...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...吉崎が斯かる勢力を得た主なる原因は...
柳田國男 「潟に關する聯想」
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