...斯うして汝等と同じ安泊(やすどまり)に煤(くす)ぶりおるが...
内田魯庵 「貧書生」
...如何(どう)にも斯うにも成らなかった...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...斯うした気持の原型が我々の中に絶対に無いと言う方があれば...
中島敦 「南島譚」
...話を斯う運んで來なくちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泉屋一家へ仇をして居る――と斯う言ひなさるのだね」平次は珍らしく先潜(さきくゞ)りをして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は斯う息づまるやうな氣がするよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斯う話して居ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反つて血に汚(よご)れたまゝにしてゐたに違ひない』――と斯う言ふのだ」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...きまりを惡がつて言へなかつたに違ひない――と斯う言つたんださうで」「成程それは確かな證據だ」「あとで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斯うして嵐の夜は...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...斯うして、御奉行様は毎日毎日陰気にお暮しになるようになりました...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...斯う考えた時、藤次郎は百足(むかで)でもふみつけたような気持に襲われた...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...不出来だと直言が出来なくて斯う言ったのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...――その時はツルゲーネフに非常な尊敬をもってた時だから、ああいう大家の苦心の作を、私共の手にかけて滅茶々々にして了うのは相済まん訳だ、だから、とても精神は伝える事が出来んとしても、せめて形なと、原形のまま日本へ移したら、露語を読めぬ人も幾分は原文の妙を想像する事が出来やせんか、と斯う思って、コンマも、ピリオドも、果ては字数までも原文の通りにしようという苦心までした...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...彼は自分が主になつて然も独りで斯ういふ処に来たことはなかつたので...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...斯うなれあもう意地づくだあ...
牧野信一 「雪景色」
...端なくまた斯ういふところで思ひがけない人からこの話を聞いて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...それでは斯うして宿屋の酒など飲んでいられない...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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