...斯(こ)んなことを言(い)って居(お)りました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...斯く言ひ掛けて、サンタは愛らしき聲して笑ひ、おん身の餘りに罪なき性(さが)なるため、我に女の口より言ひ難き事さへ言はしめ給ふこそ憎けれとて、指もて我頬を彈(はじ)きたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...同じく一生を送るならば我も斯くの如くにして暮したいと思ふは無理ならぬこと故...
丘浅次郎 「人類の将来」
...玲瓏玉の如く潔い」斯く考へる事が春三郎に取つて此上無き慰藉であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...我儕(われら)の行末は如何なるのであろう? 何処に落つく我儕の運命であろう? 斯く思いつゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...而も氏は斯る連中の爲に往々愚弄せられ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...國民は斯る内閣の言動を是認せざるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日本獨立の學問思想もあるのだと斯う考へたのであつて...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...斯うした訳である...
中島敦 「セトナ皇子(仮題)」
...斯う考えた時、藤次郎は百足(むかで)でもふみつけたような気持に襲われた...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...斯(こ)う斜(ななめ)に道の真中へ出掛けると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...俺の斯んなにも厚い...
牧野信一 「歌へる日まで」
...」斯んな云ひ方をすると大概照子は悦んで了つて...
牧野信一 「妄想患者」
...恰度吾々が瓦斯の配給を得るやうに音響は縦横のパイプを通じて諸々に送られてゐるのであつた...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...おのづから斯(こ)う形も怪しくは成りにけり...
柳田国男 「山の人生」
...斯の如くにして人心中に伏蔵する思想の礦脈は悉(こと/″\)く穿(うが)ち出されたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...」斯う私が呼びかけると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...この辺では斯ういうものしか出来ぬのだそうである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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