...しかしいつも二三日のうちに書いてしまふと断言するのはウエルズのウエルズたる所以(ゆゑん)である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...これは北村君がいうがごとく一種のクーデターであると断言するものであります...
浅沼稲次郎 「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」
...決して狐狸の類が憑付してなさしむるものにあらずと断言するに躊躇(ちゅうちょ)せざるなり...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...ディケンズが元祖でないと断言するのには理由のあることで...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...「被害の程度は果して鉱業条例第十九条の場合に適合するや否やは予防手段の時を経て効果如何を確認したる後にあらざれば未だ遽かに断言する能わざるなり」などと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これ吾人が今日より断言するところにして吾人はただかの二国の皇帝宰相らがこの危険に遭逢(そうほう)するの準備を今日においてなさんことを祈るなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...吾人(ごじん)は容易にこれを断言する能(あた)わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夫が本当だと断言するのを聴いて来たと報じてある...
戸坂潤 「社会時評」
...今度こそ彼女は間違いなくやって来ると断言することができるのではないか!...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...しかし僕は断言する...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その時僕を動かす力は高木に勝とうという競争心でない事を僕は断言する...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...他は触れぬものだと断言するのは...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...体の制裁によって心が左右さるるものだと断言することは出来ぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...断言する」第四十章 薄氷ジェシは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...この菜豆は何か別の豆の名であると断言する理由を私は掴んでいる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...と断言することが出来る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...忖度(そんたく)するだけで断言することはできなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...唯一最高の満足を求めおらざるもの一人も無しと断言するも敢(あえ)て過言に非(あら)ず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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