...たま/\一二の書物に断片的な記事が散見するのみであって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...断片的な科学手段乃至認識手段も亦なければならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...夫は個別的で断片的な認識手段をば...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...なんの面白みもない断片的な会話の文句ばかりだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべて妙に匂わせるような断片的な物のいいぶりをして...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...断片的なるところもあり...
穂積陳重 「法窓夜話」
...その人物に就いての断片的な印象風のことを主に誌して見ようと考へ直した...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...文字で完全に一枚埋つてゐる紙片は殆どない断片的な数十枚の原稿...
牧野信一 「冬の風鈴」
...またそんな断片的な知識で人を驚かすに十分であると信じていた...
三木清 「語られざる哲学」
...如何に多くの、断片的な、無味乾燥な史料の中を潜らなければならないにせよ、歴史家の求めるものは結局、歴史的事象そのものの直観ではないであらうか...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...……もちろん断片的な...
山本周五郎 「追いついた夢」
...そこにある断片的な文句を綴(つづ)り合せてみるとそれだけでも容易ならぬ意味があるとは思わないか」「――砲の鋳造はさきの火炉にては不可...
山本周五郎 「風流太平記」
...断片的な論賛(ろんさん)逸事などを誌しているが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...およそ次のような幾つかの断片的な話となる...
吉川英治 「源頼朝」
...曖昧で捕らえ所のない断片的な印象を...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
...断片的なナコト写本は更新世より前の世界に起源を持つと仄めかし...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...その記憶は極めて断片的なものでしかなかった...
蘭郁二郎 「自殺」
...これは石経の断片的な残字から丹念に碑面の文章を復元し...
和辻哲郎 「孔子」
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