...簡単に断定することに無理はあるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...「ただの鞄だと断定するのは...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...くゎっとなった頭は断定する――いっさいはエセックスに対する巧妙な蔑視の現れで...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...完全にそれを断定することが何うして出来よう...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...非常な暴風のために空気中に物理的な発光現象が起るということは全然あり得ないと断定することも今のところ困難である...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...将来の経済社会もまたかくのごとくなるべしと断定することあたわざるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼女がこんなことをするのはただ見得にすぎないと断定する人もあったけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一概に断定するわけにはゆかぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼は気がふれているのだと断定するよりほかなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...笑ひに見えても笑ひと断定する勇気に欠けてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...これでもって全般を断定することはできないし...
三好十郎 「恐怖の季節」
...余はみずから疑わしと思うことは断定することをえず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...始まったものと断定することは出来ない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...それが日本のために仕合せであったに相違ないと断定する訳ではない...
夢野久作 「近世快人伝」
...我々一人一人の脳裏にまともな頭の持ち主ならとても口にできない種類の放縦な推測が巡っていたことなどないと断定する程ナイーヴにはなれない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...こいつは八号だと断定する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...奥書きのゆえをもって安貞二年にも『枕草紙』は春曙抄本のごとき構造を持っていたと断定することの危険は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...宣長はこれによって『源氏物語』は紫式部の作なりと断定する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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