...簡単に断定することに無理はあるが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...はじめより妖怪の所為と断定するために...
井上円了 「おばけの正体」
...小林君の様に性急に断定することをしなかった訳です...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...只(ただ)これだけで犯人を山田と断定する事は...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...犯人を男であると断定するなど危険な話だよ...
大阪圭吉 「花束の虫」
...三語を用いて断定するよりも...
太宰治 「親友交歓」
...そうと断定することができなかった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...併しカントの自然形而上学が直ちにかかる認識論――稍々不当かも知れないが仮にそう呼ぶことにしよう――の立場に立つものと断定することを吾々は警戒しなければならない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...観察力が鈍かったからだと断定する事ができますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...僕の考ではやはり泰西(たいせい)文明の御蔭で女の品行もよほど進歩したものだろうと断定するのだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二つの対象が因果関係にあると断定するのに十分ではない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その顔を覗きこみながら断定するのだった...
本庄陸男 「白い壁」
...論理的の厳格なる意味を以て「これは歌なり」「これは歌にあらず」と断定するは...
正岡子規 「人々に答ふ」
...結婚の出産性及び結婚まで生存する産児の比率を断定するために...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らは勝手に断定する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の思うとおりに断定するのもよい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じつはこの本が偽書であろうと推定しつつもそう断定するに忍びない気持がする...
柳田国男 「故郷七十年」
...それが日本のために仕合せであったに相違ないと断定する訳ではない...
夢野久作 「近世快人伝」
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