...そうと断定することができなかった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...結論としてただ一言「それ故にこれらの眼前の作品は一つも物になっていない」と断定するのもある...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...将来の経済社会もまたかくのごとくなるべしと断定することあたわざるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...凡ての大衆文学がそうであると断定するものではない...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...如何(いか)なる気象状態の時に降るなど早急に断定するわけにはゆかないのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...自由詩が「詩でないもの」に属することを致命的に断定するように感ずるからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さうだと断定するのは残酷な気がして言へなかつたのかも知れない...
北條民雄 「発病」
...その顔を覗きこみながら断定するのだった...
本庄陸男 「白い壁」
...笑ひに見えても笑ひと断定する勇気に欠けてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...「そんなにきっぱりと物を嘘だとかありえないとか断定するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何もわたしが独りで断定するにもおよぶまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...じつはこの本が偽書であろうと推定しつつもそう断定するに忍びない気持がする...
柳田国男 「故郷七十年」
...その点は急に断定するわけにはいかないと私は思うのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...今ではまだ断定するだけの資料が無い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが日本のために仕合せであったに相違ないと断定する訳ではない...
夢野久作 「近世快人伝」
...夜光虫と欧羅巴(ヨーロッパ)スタイルのグランド・ホテル・ド・横浜のダンシング・ホールと空中の軽業(かるわざ)だと断定する...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
...我々一人一人の脳裏にまともな頭の持ち主ならとても口にできない種類の放縦な推測が巡っていたことなどないと断定する程ナイーヴにはなれない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...こいつは八号だと断定する...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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