...一見して伴天連(ばてれん)たる西人(せいじん)の手になつたものだらうと思はれるやうな所があると断り書まで添へたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...せっかくだがお断りするよ」「そんなことを言わないでいっておくれよ...
竹久夢二 「玩具の汽缶車」
...不思議な断り方で断った...
太宰治 「パンドラの匣」
...会いもしないでお断りになったら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今日きり私(わたくし)からお断りいたします」お島は硬(こわ)ばった神経を...
徳田秋声 「あらくれ」
...はっきりお断りしてよかったわ...
豊島与志雄 「自由人」
...間もなく日本新聞の選者を断り...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...されば本業の小説も近頃は廃絶の形にて本屋よりの催促断りやうも無之(これなき)まま一字金一円と大きく吹掛(ふっか)けをり候ものゝ実は少々老先(おいさき)心細くこれではならぬと時には額(ひたい)に八の字よせながら机に向つて見る事も有之候へども一...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...ただ私が思い付いた一種の造語にすぎないものだからちょっと此処に断りをしておく...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...約束はしたが急に帰郷しなければならない用件が出来たので失礼したといふ断り状だつた...
原民喜 「二つの死」
...とお断りをいただいた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...最初プラーゲがどんな権利があってお金を取るのか判らないので断りますと...
三浦環 「お蝶夫人」
...どうぞまあお断り申します...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...芥川の断り方は余裕があって...
室生犀星 「芥川の原稿」
...礼をもたせ断りにやった...
室生犀星 「童子」
...けれどそれはお断り申します」「断る? どうして...
山本周五郎 「松林蝙也」
...折角ですが」玄徳は、依然として、断りつづけた...
吉川英治 「三国志」
...それは断り手紙ではないか...
吉川英治 「新書太閤記」
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