...断られるまでは蕎麦屋牛鍋屋の借食(かりぐひ)をする...
石川啄木 「病院の窓」
...けれども姉はそんなに手きびしく断られるといよいよ総身が燃え立つように欲しくなり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...幸子はそう断られる迄(まで)もなく...
谷崎潤一郎 「細雪」
...貞之助は断られるに極まっているなら先手を打って此方から断ってやったらどうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...明日は市が立つので満員で断られる...
種田山頭火 「行乞記」
...すげなく断られるのがあたりまへだ...
種田山頭火 「其中日記」
...顳部の皮下注射を断られるのは...
豊島与志雄 「反抗」
...断られるであろうが――東京の風俗は...
直木三十五 「大阪を歩く」
...あんな坊主に断られるよりはましだ...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...断られるのが恐ろしいからではありません...
夏目漱石 「こころ」
...心のうちではきっと断られるに違いないと思っていました...
夏目漱石 「こころ」
...断られる敬太郎は冗談にせよ好い心持はしなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...烈々たる寒風に吹き荒まれて目のあたりに魂を引き千断られる思ひの切実なる寂寞と...
牧野信一 「痩身記」
...物事を断られる意に用いる...
柳宗悦 「蓑のこと」
...断られるに極っている...
吉川英治 「剣の四君子」
...弟子入りなさろうというお考えでかな」「そうじゃ」「それやあ断られるにきまっているがな...
吉川英治 「新書太閤記」
...「断られるにゃきまっていら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...芍薬(しゃくやく)は京にも咲いているといってくれい」――そう断られる物を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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