...念の為に断つて置くが...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...』『無理に置かうとしてもたつて断つてしまへばいゝぢやないか、何故断れないのだね、断つて、預かつたものも返したらいいぢやないか...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...何故断つてしまはないのだね』『ですから断りましたけれど無理において行つたのです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...断つ事は出来ないのだ...
伊藤野枝 「日記より」
...それは一瞬にして人命を断つ恐ろしい毒薬を包んだ厚いゴム製の豆粒程の袋であった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...――よく断つておくが...
薄田泣菫 「茶話」
...断つておくが勝田氏も最近犬養木堂に振落されて腰を打つた一人(にん)である...
薄田泣菫 「茶話」
...だから前に一度きりと断つて置きましたのに...
太宰治 「右大臣実朝」
...結ぶ者と結ばれる者とのあいだの断つべからざる結縁のきずなである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...君の両腕を断つて...
富永太郎 「遺産分配書」
...遼東九月蘆葉断つ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は弟に断つて止めようとした...
中原中也 「その頃の生活」
...暫(しばら)くすると先生の快刀乱麻を断つような推理の冴(さ)えに魅せられて...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...それでお家の禍根を断つというのでもない...
久生十蘭 「鈴木主水」
...」断つて置くが、かうした彼女の言葉を継子のひねくれた言葉として取らないで欲しい...
北條民雄 「鬼神」
...敵軍の本国との連絡を断つ為でした...
北條民雄 「間木老人」
...還って自らを齧み断つ〉とす...
南方熊楠 「十二支考」
...いつまでも執着を断つことができない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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