...弁士がくどくどと断つたことからおして考えると...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...だから唯だ一言『お前が断つたと云ふこと...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...つまり現実世界との縁を断つ仕掛けなんだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...いつしよに飲みにゆかうといふのも断つて...
種田山頭火 「其中日記」
...例の如く飲んで食べる(念のために断つておくが...
種田山頭火 「其中日記」
...すげなく断つた(銭もないのだが)...
種田山頭火 「松山日記」
...結ぶ者と結ばれる者とのあいだの断つべからざる結縁のきずなである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...選挙人の意を迎えるためには祖国の四肢(し)を断つかもしれなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ロシアではクリスト復活祭の前にモステニツアと云つて一週間バタや玉子を食べて肉を断つてゐることがある...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...溜飲無暗にさがって天下また胃病患者を断つに至らん...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「これはまだ弾けません」とわざわざ断つたりする...
原民喜 「永遠のみどり」
...争つて交りを断つたり...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...斯くまでの雪の状」は「都の然も如月の末にあるべき現象とも覚え」ないと特に断つてはゐられるが...
正岡容 「下町歳事記」
...自から固辞して其の襲名を断つたことがあつた...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...之も跡を断つに至った...
柳宗悦 「京都の朝市」
...行列の退路を断つように位置していた...
山本周五郎 「風流太平記」
...陰謀の根を断つ好機だ」と云うが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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