...妄(みだり)に生類(しやうるゐ)の命を断つなどとは...
芥川龍之介 「虱」
...動作は連続したものであるから誤解のないようにしてもらいたいとくどくどと断つたことを覚えている...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...しばらく消息を断つていた長男の松太が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...自動車に乗ることだけは断つて...
種田山頭火 「行乞記」
...悲痛の思いが人の腸(はらわた)を断つ……山形の臥竜軒派では...
中里介山 「大菩薩峠」
...たゞ断つた後(あと)...
夏目漱石 「それから」
...向後(こうご)一切の関係を断つという事が古風な文句で書いてあった...
夏目漱石 「道草」
...寸鉄腸(はらわた)を断つものなり...
福沢諭吉 「日本男子論」
...――「蝮蛇(ふくだ)手を螫(さ)せば壮士疾(と)く己(おの)が腕を断つ」それを声を立(たて)て云い...
本庄陸男 「石狩川」
...様々な口実をつくつて断つた...
牧野信一 「或る日の運動」
...読み残したものは次の回へなどゝ断つたものゝまるで借金なんてものが容易に返済出来ぬと同様に...
牧野信一 「浪曼的月評」
...その位ならばいらない――では何故貴様は両親のすゝめる結婚を断つたりしたのか...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...ここで急いで断つておくが...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...福(さいはひ)は性欲の根(ね)を断つに在る...
森鴎外 「妄想」
...県先生との一切の関りを断つべきです...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...曹操の軍が退路を断つと聞えたので...
吉川英治 「三国志」
...生命を断つ心とは...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...また出家者が愛欲を断つのは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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