...それだけ予(あらかじ)め断つて置く...
泉鏡花 「海城発電」
...何故断つてしまはないのだね』『ですから断りましたけれど無理において行つたのです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...断つた筈(はず)のX―新聞が又もや精勤して...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...つまり現実世界との縁を断つ仕掛けなんだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...かいとう乱麻を断つ...
太宰治 「家庭の幸福」
...例の如く飲んで食べる(念のために断つておくが...
種田山頭火 「其中日記」
...他に用もある』かう言つて断つた爺さんは...
田山花袋 「朝」
...それは生命の根を断つ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...断つておきたい事は――今...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...もし自分が関係を断つような事があっても女の方では別に名残惜しいとも何とも思わないように見える事である...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...弁護士を頼む必要もないと断つてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...断つておくがBは俺のやうな酒飲みではなかつたんだ...
牧野信一 「素書」
...容易に根を断つことの出来ないものである...
森鴎外 「妄想」
...しかしわれには踏み込んで鉄をも断つべき三尺の宝刀がある...
山本周五郎 「新潮記」
...この左手の一撃で骨を断つことができる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お家の禍根を断つために彼を斬らなくてはならん」「それは初めからおれが引受けている...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...一切この渓間より根を断つべしと念じた...
若山牧水 「木枯紀行」
...また出家者が愛欲を断つのは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索