...小川の家では折角下男に送らせようと言つて呉れたのを断つて...
石川啄木 「鳥影」
...『私は断つたんですけれど...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...彼を通じての間接の関係を奇麗に断つて仕舞へない事もまた見のがしは出来なかつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...あけみと交渉を断つという第一条件には...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...一杯二杯三杯飲んだ(断つておくが藷焼酎だ)...
種田山頭火 「行乞記」
...某自ら命を断つに於ては――この兵道の秘法は...
直木三十五 「南国太平記」
...その根を断つにあらざれば葉は枯れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...君聞かずや胡笳(こか)の声最も悲しきを紫髯緑眼(しぜんりよくがん)の胡人吹くこれを吹いて一曲なほ未だ終らざるに愁殺す楼蘭征戍(ろうらんせいじゆ)の児涼秋八月蕭関(せうかん)の道北風吹き断つ天山の草崑崙山(こんろんさん)の南...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度ならず二度迄も信者からの縁談を彼の女が断つた真の理由を知つてゐるものは唯弟の吉三郎のみであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...向後(こうご)一切の関係を断つという事が古風な文句で書いてあった...
夏目漱石 「道草」
...それでお家の禍根を断つというのでもない...
久生十蘭 「鈴木主水」
...商人が尺を計つて、妻を断つ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...用事があるからとかとあらぬ口実を造つて断つた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...キツパリ断つた自分なのに...
牧野信一 「若い作家と蠅」
...ここで急いで断つておくが...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...霞亭が菅茶山の書牘を剪(き)り断つて蘭軒に示したことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なるべくはお母様にあしたこちらへ来てお貰申したいと云つて断つてはどうだ...
森鴎外 「魔睡」
...「曹操の首を断つ前に...
吉川英治 「三国志」
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