...無用の他になんの値うちもない伯父とのつながりを断ち切ることに心をきめ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼らを縛ってる鎖を断ち切るために...
高見順 「いやな感じ」
...その寸法を彫刻家の注文通り断ち切る役なのです...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...結局のところは過去のきずなを断ち切るだけのことではないか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ドミトリイの番人だとでもいうのかい?」とイワンはいらいらした声で断ち切るように言ったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...勝手にそうしたかもしれないんだ」とわたしは断ち切るようにいった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...しかし諸君は郭外の大通りのもっとも寂しい片隅で一人の憐れな男の首をみじめにも断ち切る時...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...私の心をここにつなぎとめ釘(くぎ)付けにしこびりつかせてる綱を断ち切ることと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...哨楼を縛りつけている革紐を断ち切る...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...尾を断ち切る――ここに毒があるという...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その関係を断ち切る勇気がなかった...
林芙美子 「河沙魚」
...名前だけの夫婦関係を断ち切るべきであらうかと...
林芙美子 「瀑布」
...日本歌の伝統も俄に断ち切るわけには行かぬ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...おれはふと思ふおれたちこそ苦闘する中国の兄弟に送られた××(1)の×(2)軍国境を越えて共に暴圧の鎖を断ち切る自由の戦士!いま丘を越え海を越えて武器を携え急×(3)に赴くおれたちではないかとけたゝましく響く喇叭の音におれはふと我に返る(……蒋介石ごときは問題ではない(わが敵はただ第十九路軍……砂風の吹き荒れる営庭で...
槇村浩 「出征」
...そこにわく一種の愛情を断ち切るわけには行かないのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...これを断ち切ると...
横光利一 「夜の靴」
...真二つに断ち切るような勢いを示して...
吉川英治 「上杉謙信」
...自身の縄目を断ち切ると...
吉川英治 「三国志」
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