...それ等のすべてを同時に断ち切るというようなことをして後悔をするようなことは...
伊藤野枝 「「別居」について」
...無用の他になんの値うちもない伯父とのつながりを断ち切ることに心をきめ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...北からもうすこしばかり身にこたえる風が吹きさえすればいつでもかれらの生命の糸を断ち切ることはたやすいことだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この醜い関係をいかにしても断ち切ることができなくなってくるのです...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...結局のところは過去のきずなを断ち切るだけのことではないか...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...やっぱり西洋人にしても過去のきずなを余りに判然と断ち切るのが恐ろしいんじゃないのかな」「どうしようと君の勝手だが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...金なんか持っていないよ!」と彼は断ち切るようにいって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...鎖を二つ断ち切るんだが...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...哨楼を縛りつけている革紐を断ち切る...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...峰が一つ開けると忽然(こつねん)として砦(とりで)のような山が行手を断ち切るように眼の前に現われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その関係を断ち切る勇気がなかった...
林芙美子 「河沙魚」
...名前だけの夫婦関係を断ち切るべきであらうかと...
林芙美子 「瀑布」
...完全に断ち切ることになる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...日本歌の伝統も俄に断ち切るわけには行かぬ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ついに私の生命の糸を断ち切ることを喜ぶその瞬間まで...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...そこにわく一種の愛情を断ち切るわけには行かないのである...
柳田国男 「故郷七十年」
...これを断ち切ると...
横光利一 「夜の靴」
...真二つに断ち切るような勢いを示して...
吉川英治 「上杉謙信」
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