...あの殺人回転刀でその生命を断ち切り...
海野十三 「千早館の迷路」
...あらゆる恩愛のきづなを断ち切り...
太宰治 「津軽」
...ここで忍従の鎖を断ち切り...
太宰治 「八十八夜」
...むしろ孤独な老年の弱気な寂しい愛慾の断ち切りがたさのために...
徳田秋声 「仮装人物」
...それだけに低徊(ていかい)の情も断ち切りがたいものであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...それだけ他に対する自己の依存関係を断ち切り...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...断ち切り難い交流の関係に這入っているのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...乱暴に縛(いまし)めを断ち切り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブラッセルからの道を断ち切り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし私が、その綱を払いのけ、それを断ち切り、その結び目を解くか切り捨てるかして、遠くへ立ち去ることができてたら、私は救われたでしょう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いざとなってこの広瀬川を断ち切りさえすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...硬い耳の所を断ち切りながら...
夏目漱石 「門」
...しかし使い馴れたものへの愛着は断ち切りにくいもので...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...決然と過去を断ち切り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...断ち切りて奥津城(おくつき)の底深く墜しつ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...断ち切りがたい意志の招きかもしれぬと思うのだった...
横光利一 「旅愁」
...二人の情念の伸び巻いて断ち切りがたかった当時の烈しい様も思い出され...
横光利一 「旅愁」
...水の手の樋(とい)を断ち切りましても...
吉川英治 「剣の四君子」
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