...公転の絆を断ち切って自由軌道を採用することになろう...
海野十三 「予報省告示」
...無用の他になんの値うちもない伯父とのつながりを断ち切ることに心をきめ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...将軍多く人命を断ち...
太宰治 「右大臣実朝」
...一刻も早く断ち切ってやろうと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...勝手にそうしたかもしれないんだ」とわたしは断ち切るようにいった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この養い児のフランス人とも言うべきユダヤ人らをフランスに結びつけてる糸を――一群の有害な馬鹿者どもが望んでるように――断ち切ってしまおうとすることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はついにすべての妄想(もうそう)を断ち切って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一象の力を以てしても断ち切ることのできない鎖も...
中里介山 「大菩薩峠」
...鎖の継ぎ目を一本ずつ断ち切って...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...榛軒は早晩致仕して、貴顕の交を断ち、此小刀を佩び、小若党一人を具して貧人の病を問はうと云つてゐたさうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ただ昔のような頑丈な金具は跡を断ちました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...四隣を山川で断ち切って纏(まと)まりよろしく...
柳田國男 「地名の研究」
...自分を縛っているこの妄執(もうしゅう)を断ち切らなければ...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...ずっと塩断ちをあそばしていました」「おまえに色々と迷惑をかけたな」佐和はそっと袂を眼へ押当てた……五郎次が知らせたのであろう...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...二打ちしてバックの輓革を断ち切つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...麓の退路を断ちにかかった...
吉川英治 「三国志」
...すでに周囲の絆(きずな)は断ち...
吉川英治 「私本太平記」
...火のもの断ちをして祈れば...
吉川英治 「新書太閤記」
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