...少し与太が入ってるんじゃねえか」「仙波の大旦那は斬死なすったよ」「ええ?」「上方の伸間へたのんでおいたら...
直木三十五 「南国太平記」
...「八郎太殿は、斬死、小太郎殿は、生死不明――」「生死不明とは?」「斬り抜けるには、斬り抜けられたらしいが、それから、何うなされたか? 牧氏の人数が、二十余人、その中へ、二人での斬込では――」「二十余人?」綱手の声は、顫えていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「八郎太は、斬死」七瀬は、ここまでいうと、声がつまってしまった...
直木三十五 「南国太平記」
...八郎太殿の斬死を御無念と思われると同じこと...
直木三十五 「南国太平記」
...(夫の斬死も、無駄になったし――その上に、大殿様の、お指図らしいが――)と、思うと、頭の中も、胸の中も、蒼黒い毒煙が、這い廻っているように、苦しくなってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...わしが、斬死したなら、二人で、大小を分けてくれ...
直木三十五 「南国太平記」
...何んなことになっているか――叡山――父の斬死した叡山へ...
直木三十五 「南国太平記」
...八郎太斬死の噂を聞いているだけであった...
直木三十五 「南国太平記」
...織田の兵をここで引受けて備中守が斬死(きりじに)した...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうしかたがないここで斬死だと覚悟を決めて大暴れに暴れてしまったら...
正岡容 「初看板」
...抜き合わせて斬死してしまうとこういうのである...
正岡容 「我が圓朝研究」
...林市郎兵衛は斬死にをし...
山本周五郎 「風流太平記」
...「敵はみんな斬死にの覚悟だぞ...
山本周五郎 「風流太平記」
...「――なに、斬死する...
吉川英治 「上杉謙信」
...……かかる使者の一行が、斬死したとて、何の足しになろう」「理くつだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...その居館の焔の下で斬死(きりじ)にした...
吉川英治 「新書太閤記」
...斬死なされました」「本多忠真(ただまさ)どの...
吉川英治 「新書太閤記」
...斬死(きりじに)の覚悟であった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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