...乳の如く斟(そそ)ぎ牛酪の如くに固め云々とあるは「乳産製造業」の盛(さかん)なる地方にて初めていわるる形容語である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...島村諸氏の意見を斟酌し最後に坪内教授の校閲...
相馬御風 「校歌「都の西北」と私」
...何も斟酌には及びません...
太宰治 「お伽草紙」
...それでも幾分か斟酌(しんしゃく)しなければならなかった...
夏目漱石 「明暗」
...どう斟酌(しんしやく)して考へても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...文三が済(すみ)ませぬの水を斟尽(くみつく)して澆(そそ)ぎかけたので次第々々に下火になって...
二葉亭四迷 「浮雲」
...バグリオーニの意見を大いに斟酌(しんしゃく)したであろう...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...斟酌しない惡評を連發した...
正宗白鳥 「昔の西片町の人」
...かかる斟酌が真に近いことの証拠である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしこの種の誤りにつき非常に大きな斟酌を加えても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...病によりて斟酌(しんしゃく)すべし...
村井弦斎 「食道楽」
...ある点は斟酌(しんしゃく)して言わないほうがよいなどという遠慮もなしに雄弁に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――おれは丁寧に礼を返してその斟酌(しんしゃく)には及ばない...
山本周五郎 「あだこ」
...なんの斟酌(しんしゃく)を持っているものか...
吉川英治 「三国志」
...「――必ずご斟酌(しんしゃく)くださるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...御斟酌(ごしんしゃく)には及ばぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...入道は斟酌(しんしゃく)もない...
吉川英治 「源頼朝」
...私情の斟酌(しんしゃく)には及ばぬことぞ)と...
吉川英治 「源頼朝」
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