...秘し隠しをする料簡(りょうけん)じゃ...
泉鏡花 「婦系図」
...子供の心を知らぬ親馬鹿の料簡...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...そんな料簡を起すと云うのは腑甲斐ないにも程があると...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...寝惚(ねぼ)けた私の耳へ口惜しそうに喰い付くだけなら料簡も出来るが...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...アナタミタイナ親不孝ナ料簡ニ誰ガ賛成スルモンデスカ」「サレバサ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...料簡違(りょうけんちが)いというものだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...全然料簡のわからないことをやり出しても...
中里介山 「大菩薩峠」
...先方が何も知らぬうちならば探偵の積りもいいが其娘が館野の從妹位に成つて居る家へ二人で行つて探偵の料簡であつたといふのは當時若かつたからとはいひながら滑稽至極なことであつた...
長塚節 「開業醫」
...大丈夫なら手を離してこの堅いものの上へ立とうと云う料簡(りょうけん)であった...
夏目漱石 「坑夫」
...こんな料簡(りょうけん)であった...
夏目漱石 「坑夫」
...互いの忖度(そんたく)から成立った父の料簡(りょうけん)は...
夏目漱石 「明暗」
...そこでまあ十一月二十五日が来るまでは構うまいという横着な料簡(りょうけん)を起(おこ)して...
夏目漱石 「私の個人主義」
...よくねえ料簡(りょうけん)だぞ」「へッへッ」「いやな笑いようだな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...舅を殺すのはどういう料簡(りょうけん)だい」「?」こう平次に畳み込んで来られると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ノズドゥリョフもそういう奇妙な料簡の持主であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...又……お前さん達の情人(いいひと)も、おんなじ料簡で、お前さん達をここまで連れて来たんで、決して悪気じゃなかったんだろうが、残念な事には、それが出来なくなっちゃったんだ...
夢野久作 「支那米の袋」
...充分に」「どういう料簡(りょうけん)だ」「わかりません...
吉川英治 「私本太平記」
...「何たるいさぎよさ」「いじらしい和子(わこ)たち」「親の顔が見てやりたい」それもこれもみな荒木一人の逆意から――不料簡(ふりょうけん)から――と...
吉川英治 「新書太閤記」
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