...彼等はどう云う料簡か...
芥川龍之介 「上海游記」
...いつかその安さに釣(つ)られて居すわる料簡(りょうけん)になったのであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何と云われても人前などへ出る料簡にはなれないらしく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...自分の料簡(りょうけん)で買物をしたことがない...
徳田秋声 「新世帯」
...どういうつもりだか料簡(りょうけん)がわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...先方の心持を悪くさせまいと云う世態(せたい)染みた料簡(りょうけん)からではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...貰う料簡(りょうけん)で貰わないと主張するのが謎の女である...
夏目漱石 「虞美人草」
...そう云う呑気(のんき)な料簡(りょうけん)で...
夏目漱石 「坑夫」
...さもしい料簡(りょうけん)になったものかと...
夏目漱石 「坑夫」
...其うちの事と腹(はら)の中(なか)で料簡を定(さだ)めて...
夏目漱石 「それから」
...今日も浅草へ行ったらどうかなるだろうという料簡(りょうけん)が暗(あん)に働らいて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は紹介状を携(たずさ)えて本当に眉間(みけん)の黒子(ほくろ)と向き合って話して見ようかという料簡(りょうけん)を起した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今の料簡(りょうけん)で考えて見ても...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...やっぱりそんな料簡(りょうけん)で貰ったの」叔母の質問は突然であると共に...
夏目漱石 「明暗」
...「そんな料簡(りょうけん)って...
夏目漱石 「明暗」
...お父さん達の料簡(りょうけん)では...
森本薫 「華々しき一族」
...主家を思うらしい料簡にめでて教えてつかわす」「はっ...
吉川英治 「私本太平記」
...おいらの料簡(りょうけん)ひとつで...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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