例文・使い方一覧でみる「斎」の意味

...私の書斎には、死んだ父の遺物（かたみ）の一幅があります... 私の書斎には、死んだ父の遺物の一幅がありますの読み方
高神覚昇「般若心経講義」

...女房は小さいほうの子供を抱いて書斎にはいって来た... 女房は小さいほうの子供を抱いて書斎にはいって来たの読み方
太宰治「親友交歓」

...美人風俗画は比較的その数少くまた北斎作中の上乗（じょうじょう）なるものにあらず... 美人風俗画は比較的その数少くまた北斎作中の上乗なるものにあらずの読み方
永井荷風「江戸芸術論」

...その美女お藤（ふじ）の姿は今に鈴木春信（すずきはるのぶ）一筆斎文調（いっぴつさいぶんちょう）らの錦絵（にしきえ）に残されてある... その美女お藤の姿は今に鈴木春信一筆斎文調らの錦絵に残されてあるの読み方
永井荷風「日和下駄」

...玄関からまた同じ書斎に戻ったなり細君の顔を見なかった... 玄関からまた同じ書斎に戻ったなり細君の顔を見なかったの読み方
夏目漱石「道草」

...そっと庭から廻って書斎の椽側へ上（あが）って障子の隙（すき）から覗（のぞ）いて見ると... そっと庭から廻って書斎の椽側へ上って障子の隙から覗いて見るとの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...例の三十坪の書斎に... 例の三十坪の書斎にの読み方
野村胡堂「胡堂百話」

...伊勢斎宮に侍りて... 伊勢斎宮に侍りての読み方
南方熊楠「十二支考」

...竹田詩話に「余遊鎮、留僅一旬、所知唯四人、曰迂斎、東渓、南陵、石崎士斉、而南陵未及読其作」と云つてある...
森鴎外「伊沢蘭軒」

...茶山は此書牘中に斎父子の事を叙して... 茶山は此書牘中に斎父子の事を叙しての読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...学殖の深かった抽斎が... 学殖の深かった抽斎がの読み方
森鴎外「渋江抽斎」

...抽斎は子婦（しふ）糸の父田口儀三郎の窮を憫（あわれ）んで... 抽斎は子婦糸の父田口儀三郎の窮を憫んでの読み方
森鴎外「渋江抽斎」

...あの剣書も拙者のふところへお残し置き下されたのか」「何かのご会得（えとく）になろうかとも存じての……」「ああ自斎先生！」彼は思わず先生と呼んだ――「それまでのお心とは知らず...
吉川英治「剣難女難」

...董卓は、斎戒沐浴した... 董卓は、斎戒沐浴したの読み方
吉川英治「三国志」

...だが、旅先の柳斎は、半月すぎても帰って来ない... だが、旅先の柳斎は、半月すぎても帰って来ないの読み方
吉川英治「私本太平記」

...卜斎めが釣（つ）り天井（てんじょう）の綱（つな）を切ったんだろう... 卜斎めが釣り天井の綱を切ったんだろうの読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...道案内（みちあんない）は地学家（ちがっか）の鼻（はな）かけ卜斎（ぼくさい）... 道案内は地学家の鼻かけ卜斎の読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...――同時に、石舟斎の心境と、その人がらや生活も彼の心へ、ぴたりと映った...
吉川英治「宮本武蔵」

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