...彼女の話し方はとても文雅だ...
...文雅な挨拶を覚えたい...
...この料理は、まるで料亭で出てくるような文雅な味わいだ...
...彼は文雅な趣味を持っている...
...古都の風情が残る、文雅な街並みが広がっていた...
...少しく文雅に耽ることを得たり...
芥川龍之介 「僻見」
...殊に江戸文化の爛熟した幕末の富有の町家は大抵文雅風流を衒(てら)って下手(へた)な発句の一つも捻(ひね)くり拙(まず)い画の一枚も描けば直ぐ得意になって本職を気取るものもあった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...この絢尭斎というは文雅風流を以て聞えた著名(なだい)の殿様であったが...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...勿論学者でも文雅風流の嗜(たしな)みがあるわけでもないただの俗人であったが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...翁之嗜テ二文雅ヲ一而能務ル二其実一...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...当主(たうしゆ)は文雅(ぶんが)を好(このみ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...稀(まれ)には他国の人越後に雪中するも文雅(ぶんが)なきは筆にのこす事なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...当初の剛健勇武なる民は国を挙げて文雅懦弱(だじゃく)な国民となり...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...墨水(ぼくすい)の風月を愛してここに居(きょ)を卜(ぼく)した文雅の士は勝(あ)げるに堪えない...
永井荷風 「向嶋」
...蒹葭は秋より冬に至って白葦黄茅(はくいこうぼう)の景を作る時殊に文雅の人を喜ばす...
永井荷風 「向嶋」
...後に多くの文雅(ぶんが)の士(し)がさうした書きかたをしたのを見ると...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...風流文雅に反(そ)れた士である...
長谷川時雨 「神田附木店」
...蛆虫(うじむし)を宇治武者にいい做(な)したのだ(石崎文雅『郷談』)...
南方熊楠 「十二支考」
...風流とか文雅などを衒(てら)ってるんだ」そう何十遍となく云い古したことをまたいっている...
山本周五郎 「おれの女房」
...江戸文雅の精華は...
吉川英治 「折々の記」
...茶道や文雅の家であるから...
吉川英治 「折々の記」
...その字も文句も餘りにも文雅的でないからだ...
吉川英治 「折々の記」
...性はまったく文雅なおひとであった...
吉川英治 「私本太平記」
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