...故(ゆゑ)に文運(ぶんうん)が發達(はつたつ)して來(く)ると...
伊東忠太 「妖怪研究」
...その文運、次第に西に移りて欧州に入り、ギリシアおよびローマの文化の源泉を開き、ギリシアおよびローマの末流くだりて、欧州各国今日の文運を興起するに至れり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...なかんずく江戸及び北京の文運が将(まさ)に花を開こうとした頃には...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...今文運(ぶんうん)盛(さかん)にして新板湧(わく)がごとくなれども日本第一の大雪なる越後の雪を記(しる)したる書(しよ)なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ますます文運隆々とさかえて...
太宰治 「断崖の錯覚」
...然れども歳月遷り文運進まば其不完之を將來に必すべからず...
土井晩翠 「天地有情」
...皆若い人たちで暗く長い私の文運つたなかりし頃の人たちと違って...
林芙美子 「落合町山川記」
...実に文運降盛の秋(とき)と称すべし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...天下文運の不幸これより大なるはなし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...その文運はいぜんたるのみならず...
福沢諭吉 「学校の説」
...当時の友で今日も尚文運めでたく詩作にいそしみ...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...文運日を追ふて隆盛に赴(おもむ)く時に方(あた)りて...
正岡子規 「古池の句の弁」
...文運復興の機運は漸く熟せり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...書棚の色彩からほぼ其土地の文運を察知したものであった...
柳田國男 「書物を愛する道」
...波瀾層々此文運は如何になるべきか...
山路愛山 「明治文学史」
...文運改革の指導者たる大詩人は斯(かく)の如くにして生れたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...世界の文運はどれ位進展するか知れますまい...
夢野久作 「鼻の表現」
...それは明日の文学の祝福すべき一大文運であらねばならぬ...
横光利一 「黙示のページ」
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