...故(ゆゑ)に文運(ぶんうん)が發達(はつたつ)して來(く)ると...
伊東忠太 「妖怪研究」
...なかんずく江戸及び北京の文運が将(まさ)に花を開こうとした頃には...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...今文運(ぶんうん)盛(さかん)にして新板湧(わく)がごとくなれども日本第一の大雪なる越後の雪を記(しる)したる書(しよ)なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...泰西(たいせい)の文運に遅れざらんとして...
高浜虚子 「俳句への道」
...ますます文運隆々とさかえて...
太宰治 「断崖の錯覚」
...然れども歳月遷り文運進まば其不完之を將來に必すべからず...
土井晩翠 「天地有情」
...近世社会文運の日々に開進するや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...眞の文運と無關係」と一方で云ふかと思ふと「作家は公人で...
直木三十五 「春夫偏見」
...皆若い人たちで暗く長い私の文運つたなかりし頃の人たちと違って...
林芙美子 「落合町山川記」
...実に文運降盛の秋(とき)と称すべし...
福沢諭吉 「学問の独立」
...その文運はいぜんたるのみならず...
福沢諭吉 「学校の説」
...我国文運の命脈(めいみゃく)甚だ覚束(おぼつか)なしと思ひ...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...国創始以来の文運隆盛時代に相違なかつたのである...
牧野信一 「貧しき日録」
...ただこの時代が文学美術全般の勃興を成したるは文運の隆盛を促すべき大勢に駆られたるものにして...
正岡子規 「俳人蕪村」
...書棚の色彩からほぼ其土地の文運を察知したものであった...
柳田國男 「書物を愛する道」
...波瀾層々此文運は如何になるべきか...
山路愛山 「明治文学史」
...文運は頼氏に因りて一変せられたり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...それは明日の文学の祝福すべき一大文運であらねばならぬ...
横光利一 「黙示のページ」
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