...源平盛衰記(げんぺいせいすゐき)の文覚発心(もんがくほつしん)の条(くだり)に...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...荒法師の文覚(もんがく)が...
太宰治 「花吹雪」
...治承(ちしょう)の昔文覚上人(もんがくしょうにん)が何処の馬の骨だか分らないされこうべを「義朝(よしとも)の髑髏(どくろ)」と称して右兵衛佐頼朝(うひょうえのすけよりとも)に示した故智に倣(なら)い...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...団子坂はさらに輪をかけての賑わい、坂の両側に植梅、種半、植浅、薫風園その他で十二、三軒、中にも常小屋の種半、植梅などもっとも大がかりで、一方が文覚荒行、大輪白菊で七、八間の大滝を見せれば、一方は「先代萩」床下のせりだし、人形細工人は安本亀八、山本福松で大道具大仕かけの競争、全く東都の名物であったが、これも入谷と前後して寂滅...
山本笑月 「明治世相百話」
...「いや、俗身はそこもとのように、なかなか無事ではない」「俺とても、同じことだ」からからと、文覚は、笑って、「聞かぬか、近頃の噂(うわさ)を」「今日、京都(みやこ)へついたばかり...
吉川英治 「親鸞」
...四文覚は、まだ十九の頃に、若い髻(もとどり)を切って、大峰(おおみね)、葛城(かつらぎ)、粉河(こかわ)、戸隠(とがくし)、羽黒、そしてまた那智(なち)の千日籠(せんにちごも)りと、諸山の荒行を踏んできた、その昔の遠藤武者(えんどうむしゃ)盛遠が成れの果てであった...
吉川英治 「親鸞」
...――それとも、旧友文覚にも、洩らせぬほどの大事か」「ちと、言い難(にく)い」「では聞くまい」「怒ったか」「ム、怒った」文覚は、わざと、むっとして見せたが、すぐ白い歯を剥(む)きだして、「そういわずと、話せ...
吉川英治 「親鸞」
...人をもっていわしむ」文覚は...
吉川英治 「親鸞」
...文覚護送の檻車(かんしゃ)が通った時...
吉川英治 「親鸞」
...――高雄の文覚(もんがく)がさけんだ予言といい...
吉川英治 「親鸞」
...文覚は人妻の袈裟に恋して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...文覚でも西行でも...
吉川英治 「随筆 新平家」
...文覚らしい無遠慮ないい方が随所にみえ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...よく絵にある文覚荒行の図などは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ただ文覚の面(おもて)を...
吉川英治 「源頼朝」
...文覚は数名の者を殺傷したというのである...
吉川英治 「源頼朝」
...文覚へはまたの日の訪問を約して...
吉川英治 「源頼朝」
...黒い点のように遠く消え去った文覚の影を見送っているまに...
吉川英治 「源頼朝」
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