...おしろではあまりのことにおどろきあきれ、よもやとおもっておりますと、日のくれがたに勝家公むざんのありさまにて御帰城あそばされ、しばた弥右衛門のじょうどの、小島わかさのかみどの、中村文荷斎どの、徳菴どのなどをおめしになりまして、玄蕃もりまさがわがいいつけをまもらぬばかりに越度(おちど)を取ったぞ、それがし一代のこうみょうもむなしくなったが、これも前世のいんがであろうとおっしゃって、いまはおかくごのほどもすゞしく、さすがにとりしずめていらっしゃいました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...文荷斎どのとおなじように世に知られた方でござりましたのに...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...一段ひくいおざしきに文荷さいどの...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それより文荷斎どの...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...文荷さいどのがそれを一同へ御披露におよばれ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...五重へは姫ぎみたちと文荷斎どのばかりをおつれになりましたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...とのさまは先ず、「文荷、そのへんをすっかりあけてくれ」と仰っしゃって、四方のまどをのこらずあけさせられまして、「あゝ、この風はこゝちよいことだな」と、あさかぜの吹きとおすおざしきに端坐あそばされ、「うちわのものでいまいちど別れの酒を酌もうではないか」と、文荷さいどのにおしゃくをおたのみなされまして、おくがたやひめぎみたちとあらためておさかずきがござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...文荷さいどのがひざをおすゝめなされまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...朝露軒どのはまっさきに五重へ上って行かれましたところ文荷さいどのがたちまちたくみを見ぬかれまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...元日の御祝賀でもないことよの」中村文荷斎(ぶんかさい)の言に...
吉川英治 「新書太閤記」
...自身は文荷斎の介錯(かいしゃく)のもとに...
吉川英治 「新書太閤記」
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