...ある奴(やつ)は北海道に一文無しで追い払われたところが...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...一文無しで正月を迎えねばならない...
高見順 「如何なる星の下に」
...二十二歳の若僧が女の身うけを考えるなんて、大それた話だと、それこそ当のクララからそう言われそうなことだったが、そしてまた、文無しのくせに、ちゃんちゃらおかしいと一笑に付されかねないことだったけど、これは、それほど俺がクララに惚れたのだというだけのことではなく、この俺はたとえ文無しの若僧でも、その気になったら、クララの身うけぐらいできないことはない人間だと思っていたからだ...
高見順 「いやな感じ」
...」「ちやうど二人とも殆んど文無しで...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...「まず第一にあいつ等を一文無しにしてしまいます...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...」「文無しのくせに...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...焼出されの文無しを置いてくれるといふ...
原民喜 「飢ゑ」
...「その若い者が貴方のために薪を送ってきますので、彼に上に持ってこさせます」「いいね! しかし、薪代の支払いはどうなるんです? だって、私は一文無しだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私は大学出の文無しで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...例外は文無しでございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...私は文無しでございます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...誰も文無しにならず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...私も文無しだから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いつ文無し相場師を脱したのかはどうでもいい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...もちろん、私物をまとめるために、ダッシュウッド邸に数日滞在するのはかまいませんが」「ではどうしろと言うんだ? 私は老人だし、いままで人生を最高に楽しんできたのに、全て断ち切られたうえに、文無しだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...秋風ぞ吹く一一文無しで大阪へ帰ってきてすぐその晩からどこかの寄席へもぐり込めるものと高をくくっていた二人にとって大当て外れの事件が起こっていたのだった...
正岡容 「寄席」
...二月たゝない間に一文無しにすつてしまつてね...
三好十郎 「地熱」
...私はまるで一文無しだ...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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