...彼は運動が苦手で、文弱な体質だ...
...彼女には文弱な印象があるが、実際には読書家である...
...彼の文章は非常に分かりやすく、文弱な読者でも理解できる...
...社会人になってから、仕事のために文弱な部分を克服するために勉強している...
...塾に通っていたとき、数学は得意だったが、文弱な科目に苦労した...
...所謂文弱に傾いて仕舞ふ...
會津八一 「趣味の修養」
...やはり「奢侈文弱(しゃしぶんじゃく)」だった! のみならず信輔自身も亦嘘(うそ)に嘘を重ねることは必しも父母に劣らなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...文弱とは肉体の力よりも精神の力を重んずるを言ふ...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...野鼠の様な地球の険しい背なかを匍匐することはそも誰が始めたかを痩せて矮少(ママ)である ORGANE を愛撫しつゝ歴史本の空ペエヂを翻へす心は平和な文弱である...
李箱 「LE URINE」
...上下の武士何時(いつ)しか文弱(ぶんじやく)の流(ながれ)に染(そ)みて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...文弱と言つてなげいてゐたひともあつたやうでございますし...
太宰治 「右大臣実朝」
...文弱に導くものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...当時の開国論者の多くは真の開国論者に非ず、ただ敵愾(てきがい)の気を失し、外人の恫喝(どうかつ)に辟易(へきえき)し、文弱、偸安(とうあん)、苟且(こうしょ)の流にして、而して彼(か)の鎖国論者中にこそ、かえって敵愾、有為(ゆうい)、活溌(かっぱつ)の徒あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...何(な)んの因果か文弱に育って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...丹波彌八郎文弱に流れ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我が王朝文弱の時代にその風を成し...
福沢諭吉 「日本男子論」
...文学もこういう時代を経て文弱ならざるものに到達するのでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文学は文弱なるものに止ってしまうでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いかにも現代人の文弱をなげき...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...且つ平生若き女性に接する機会を有する文弱明敏...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...大都督護軍将軍に任ぜられるとはいったい何事だ」「あんな文弱の徒に...
吉川英治 「三国志」
...(文弱者が)と、ふた口めには、口ぐせにいう...
吉川英治 「新書太閤記」
...文弱なものではあり得なかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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