...馬琴はそれ以後『八犬伝』の巻を重ねていよいよ文名を高くし...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...越えて数月この「武蔵野」を巻軸として短篇数種を合冊した『夏木立(なつこだち)』が金港堂(きんこうどう)から出版されて美妙斎の文名が一時に忽ち高くなった...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...弟分(おととぶん)に等しい矢崎ですらが忽ち文名を揚(あ)ぐるを見ては食指動くの感に堪えないで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...こんな具合でしたから芥川の手紙を特に保存してあつた事も芥川の文名に影響された譯では無く...
小穴隆一 「二つの繪」
...文名さえも一向に挙らず...
太宰治 「服装に就いて」
...天性文才あらば副業となしてもまた文名をなすの期なしとせず...
永井荷風 「小説作法」
...されば成功して文名を博し得ても...
永井荷風 「来訪者」
...文名は容易に揚らず...
中島敦 「山月記」
...多少の文名があったのを...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...すでに文名嘖々(さくさく)たるものがあるのに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...逍遙院前内府の文名が後の代まで永く歌人の欽仰するところとなり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...二人とも文名はある...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...文名身後に伝はり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...東国の地名では妙に聞える公文名(くもんみょう)などという地名は...
柳田國男 「名字の話」
...既にして君の文名は朋友の間に喧伝(けんでん)せり...
山路愛山 「北村透谷君」
...一流大家の中には単に文名によってその書がもてはやされたのみでなく...
山本笑月 「明治世相百話」
...紅葉山人についで文名を馳せた川上眉山氏...
山本笑月 「明治世相百話」
...頼山陽(らいさんよう)の文名が一世を圧した時...
吉川英治 「剣の四君子」
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