...但しその頃(ころ)も既に多少の文名ありしかば...
芥川龍之介 「わが俳諧修業」
...國民英學會にも學びてめざまし新聞中央新聞等に記者となり朝報社に入りて文名大に揚る...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...馬琴はそれ以後『八犬伝』の巻を重ねていよいよ文名を高くし...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...続いて『国民之友』を創刊して文名隆々天下を圧する勢いがあった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...心にもない文学上の談話が度々雑誌に載せられて文名が日に益々高くなるので実業界の友人からはいよいよ文人扱いされ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...小説家の文名にあこがれる年頃でもない...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...文名、日、一日と御隆盛、要(い)らぬお世辞と言われても、少々くらいの御叱正(しっせい)には、おどろきませぬ...
太宰治 「虚構の春」
...又変名や文名で書く時に...
戸坂潤 「思想としての文学」
...天性文才あらば副業となしてもまた文名をなすの期なしとせず...
永井荷風 「小説作法」
...されば成功して文名を博し得ても...
永井荷風 「来訪者」
...伯父が文名嘖々(さくさく)たる大家ででもあったなら...
中島敦 「斗南先生」
...一葉という文名嘖々(さくさく)と登る以前にも...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...・高村勝治編注(1970)『英文名作双書The Old Man and the Sea』(英光社)...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...二人とも文名はある...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...文名身後に伝はり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...既にして君の文名は朋友の間に喧伝(けんでん)せり...
山路愛山 「北村透谷君」
...一流大家の中には単に文名によってその書がもてはやされたのみでなく...
山本笑月 「明治世相百話」
...頼山陽(らいさんよう)の文名が一世を圧した時...
吉川英治 「剣の四君子」
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