...いよいよ文句なしに正しいということになるぞ...
ロオド・ダンセイニ 菊池寛訳 「兎と亀」
...文句なしにすべて承諾した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それをいつも文句なしに送ってくれる伯父は...
豊島与志雄 「未来の天才」
...国民はただ文句なしに殺されるために国土の上に並ばされるのである...
永井隆 「長崎の鐘」
...文句なしに新聞記者を選ぶだろう...
野村胡堂 「胡堂百話」
...文句なしに私を壓倒しようと企ててゐる...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...文句なしに對手を引つぱつて行くにきめてる...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...けっして文句なしに行われるためしはない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...夫人が彼に当然返すべきものを文句なしに返してくれるかどうか一応問い合わせて見ることに肚をきめた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...「妾はね、何ういふわけだか、お師匠さんの処へなんか行つてもね、きちんと向ふ前に坐つて、いざお稽古が始まらうといふ途端になると、文句なしに、そんな風に真面目くさつてゐる格構が可笑しいやうな、擽つたいやうな……で、凝つとしてゐられなくなつて――」彼女は、自分の無芸をそんな風に弁明したことがある...
牧野信一 「小川の流れ」
...文句なしに神社へぬかずく性情が顕われているんだ」「結論はどっちでもいい...
山本周五郎 「新潮記」
...なんとその一項に「出席者は一万枚以上所有者に限る」とあって我々文句なしにギャフン...
山本笑月 「明治世相百話」
...私は又も文句なしにその手を握らせられた...
夢野久作 「暗黒公使」
...もはや文句なしにわかるだろう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...文句なしに頭を縦に振らせられてしまったが……しかし……というので吾輩の方からも一つの条件を持ち出したもんだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...思えば、その方々へ、蔭膳(かげぜん)の礼もせずに、今日、一杯の酒とて、飲めた義理ではござりますまいに」と、窘(たしな)めて、文句なしに、扱いすませたということである...
吉川英治 「新書太閤記」
...もしこのお二人が、真に、心を一つにし、利害を、ただ地上人間の億生(おくしょう)にだけ置いてくだされば、文句なしに、世は泰平のはずですが、自分の思うには、かなしいかな、その逆だとしか信じられません」「はて...
吉川英治 「新書太閤記」
...兄貴のフェリックスが文句なしに首から上ほかのものより大きい...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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