...無二無三に過重なる収斂を以て...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...主観の体系の収斂と収斂に依る凹レンズ...
李箱 「線に関する覚書6」
...収斂(しゅうれん)してしまうのがおちであろう...
海野十三 「金属人間」
...絶対値の級数が収斂する意味に使うのです...
太宰治 「愛と美について」
...「これは鬼神の食物を斂(おさ)める処である...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...然かも父祖の遺業に安居して天産に衣食せる人民は悠々として世故に迂なるを以て四年の水害に苦しみ四年の凶斂に悩み...
田中正造 「非常歎願書」
...その場合には目のレンズはもはや光を収斂(しゅうれん)するレンズの役目をつとめることができなくなる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...しかしかくのごとく収斂するためには逐次の各項の間に一定の条件が満足されなければならぬ...
寺田寅彦 「方則について」
...もしも履歴の影響が時とともに速やかに漸進線的に収斂しなかったらどうであろうか...
寺田寅彦 「方則について」
...ここで云う残余の項は多くはもっと速やかに急に収斂するのである...
寺田寅彦 「方則について」
...何も無理にエゴティスティック(必ずしもエゴイスティックとは云うまい)な自己に世界の生を収斂させて...
戸坂潤 「思想としての文学」
...公平無私な官吏(かんり)や苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を事とせぬ政治家の皆無(かいむ)だった当時のこととて...
中島敦 「弟子」
...それがためには苛斂誅求をやって人民の膏血を絞ることを厭わなかった...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...彼の顏はもどかしさと不滿の表情で收斂した...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「夢」
...それは中央に向つて收斂し...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「夢」
...いまや真ん中に収斂(しゅうれん)しそうであり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...罌粟(けし)の如き菓物は収斂性食物にして便通を秘結せしむ...
村井弦斎 「食道楽」
...つぎつぎと収斂(しゅうれん)が起こったほどであった...
山本周五郎 「やぶからし」
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