...一隻は翅(はね)を近き巖の頂に斂(をさ)めて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ペッサリーはリントまたはウールを縦長に巻いて作られ、局所において軟化、収斂、浄化に使われ、テント、座薬にも関連していた食養生について、ヒポクラテスは綿密な観察と的確な判断を示している...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...苛政を布き、斂收を貪る...
大町桂月 「宗吾靈堂」
......
高木貞治 「回顧と展望」
...胸の羽毛は斂(おさ)めた翼の風切(かざき)りの上へまでぱらぱらとかぶさる...
高村光太郎 「木彫ウソを作った時」
...「これは鬼神の食物を斂(おさ)める処である...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...しかしかくのごとく収斂するためには逐次の各項の間に一定の条件が満足されなければならぬ...
寺田寅彦 「方則について」
...もしも重力が距離の自乗に反比例せずして距離自身に比例するのであったら結果は収斂しないのである...
寺田寅彦 「方則について」
...彼(か)の級数は収斂の仕方の遅いものである...
寺田寅彦 「方則について」
...ここで云う残余の項は多くはもっと速やかに急に収斂するのである...
寺田寅彦 「方則について」
...何しろ最後の王朝時代に政府が思ひ切つた苛斂誅求をして全國に完全な道路網を張つたといふのだから...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の訴えがあったために...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...我州民ノ承服セザル賦税ヲ収斂セントスル為メナリ...
福沢諭吉訳 「アメリカ独立宣言」
...いまや真ん中に収斂(しゅうれん)しそうであり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...罌粟(けし)の如き菓物は収斂性食物にして便通を秘結せしむ...
村井弦斎 「食道楽」
...つぎつぎと収斂(しゅうれん)が起こったほどであった...
山本周五郎 「やぶからし」
...苛斂(カレン)ト誅求(チユウキウ)ヲ諸地方ニ生ム...
吉川英治 「私本太平記」
...どんな苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)にも服すしかない...
吉川英治 「平の将門」
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