...例せばここに貪官汚吏(どんかんおり)あって苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を事とし...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...絶対収斂(しゅうれん)の場合...
太宰治 「愛と美について」
...然かも父祖の遺業に安居して天産に衣食せる人民は悠々として世故に迂なるを以て四年の水害に苦しみ四年の凶斂に悩み...
田中正造 「非常歎願書」
...その場合には目のレンズはもはや光を収斂(しゅうれん)するレンズの役目をつとめることができなくなる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...しかしかくのごとく収斂するためには逐次の各項の間に一定の条件が満足されなければならぬ...
寺田寅彦 「方則について」
...これらの引力の総和は丁度前に出した収斂級数で表わされ従って有限なものになる...
寺田寅彦 「方則について」
...もしも重力が距離の自乗に反比例せずして距離自身に比例するのであったら結果は収斂しないのである...
寺田寅彦 「方則について」
...もしも温度の影響が大きくその他の微細な雑多の影響が収斂しなかったら...
寺田寅彦 「方則について」
...ここで云う残余の項は多くはもっと速やかに急に収斂するのである...
寺田寅彦 「方則について」
...しかし下剤とは反対の効果を生じるような収斂剤(しゅうれんざい)を交ぜて施用(しよう)すると大変工合がよいそうである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...農民が苛斂誅求を免れようとか平和を得ようとかいう要求と並んで...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...即ち第十二條に國司國造、勿斂百姓、國非二君、民無兩主、率土兆民、以王爲主、所任官司、皆是王臣、何敢與公、賦斂百姓、とあるが、これは當時の如き氏族制度時代に於て、即ち各氏族が公民(おほみたから)の外に多くの部曲民を私有して居つた際に、斯の如き憲法に據つて、官司は皆王臣、人民は皆王の人民と謂ふ主義を發表したのは、非常に進歩した考と謂はなければならぬ...
内藤湖南 「聖徳太子」
...ジフテリアには誘導法(すなわち頸に人工的に斑状出血を起こさせる)および収斂性薬品を吹き込む...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...何しろ最後の王朝時代に政府が思ひ切つた苛斂誅求をして全國に完全な道路網を張つたといふのだから...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...言語の遊戯に属する滑稽は早く跡を斂(おさ)めて...
正岡子規 「古池の句の弁」
...」正寧の斂(れん)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...年貢(ねんぐ)の苛斂(かれん)だったためと...
柳田国男 「海上の道」
...つぎつぎと収斂(しゅうれん)が起こったほどであった...
山本周五郎 「やぶからし」
便利!手書き漢字入力検索