...目鼻立ちの整然とした麗人には違いないけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あのたくさんの足が実に整然とした運動をしている...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...如何に整然とした都市にあっても...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...もう整然とした網を描いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何か整然とした一つの世界が僕に見えてくるやうだ...
原民喜 「魔のひととき」
...あそこの整然とした群衆の中には労働組合職員が二百人ほどいて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...整然とした等速の下に好く統制されて...
牧野信一 「浪曼的月評」
...唯長々と眠につづいている整然とした風景よりも...
宮本百合子 「愛と平和を理想とする人間生活」
...別当も家職も忠実に事務を取っていて整然とした一家をなしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...整然としたお住居(すまい)は前庭の草木のなびく姿も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...という順序に総てが整然とした父の潔癖な性格と...
室生犀星 「幼年時代」
...穏健の筆致原稿から見て整然とした穏健の筆致を示される人々は...
山本笑月 「明治世相百話」
...整然とした威儀を正した食卓で...
横光利一 「欧洲紀行」
...乗合自動車との点と塊(マツス)が命ある物の整然とした混乱と自主独立の進行とを...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...巴里(パリイ)の市内にある公園は聯(れん)や押韻(あふゐん)の正しい詩を読む気がして整然とした所に特色を認める丈(だけ)窮屈な感を免れないが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...欧風建築等の整然とした文化都市を実現してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...整然とした中にも...
吉川英治 「剣の四君子」
...整然とした平行直線の姿で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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