...同時に又体裁を成してゐることはいづれも整然と出来上つてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ドイツ機必死の猛爆にも拘(かかわ)らず実に巧妙に、そして整然と、わがイギリス兵は本国へ帰還したと、写真入りで報道してあった...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...整然とならんでいた...
海野十三 「金属人間」
...どうしてこの岸がそんなに整然と石を敷かれているのか説明にくるしむ者が多い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...階(きざはし)高く整然と碧(みどり)赭(あか)青の甍(いらか)とりどりに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...整然とたち並んだ...
田中英光 「オリンポスの果実」
...目鼻立ちの整然とした麗人には違いないけれども...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...云うまでもなくこの希望の投げ入れ方は極めて整然として説得的なのだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...語尾が整然としていた...
豊島与志雄 「反抗」
...もう整然とした網を描いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この有様でございました」主人の説明は用意されたように整然としておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...整然と看板のそれのやうに真中から尤もらしく折られてゐた...
牧野信一 「小川の流れ」
...このように四時葉色が変らず質も剛くその整然として細裂している葉姿も頗るよいので...
牧野富太郎 「植物記」
...整然と節度をもって導かれるときは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その日常が整然として穏やかであることを誇った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...或る者は其議論の条理整然として敵すべからざるを恐れたり...
山路愛山 「明治文学史」
...整然とした威儀を正した食卓で...
横光利一 「欧洲紀行」
...それらもまた整然と右と左に開いて道をあける...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??