...種々な手りの物が整然と列べられた...
石川啄木 「鳥影」
...黄びかりのするパネルを並べて整然としていた...
海野十三 「海底都市」
...二十五ここ迄(まで)は妙子は、始終両頬(ほお)に涙の条(すじ)を引きながら、時々洟(はな)を(か)んだりしたけれども、割合に落ち着いて、理路整然と、事細かに話した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...几案(きあん)整然として...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...すぐ整然と秩序なり段落なりがはっきりするように納まる人は...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...「生命の全様式は非常に平等で整然としているので...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...整然と冗員を始末していた...
久生十蘭 「海難記」
...整然として大通りのペーブメントに沿ってすっくりと立並んでいる...
松本泰 「緑衣の女」
...丸い揃った波が整然と寄せて来るのではなく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...整然と机は並んでゐるが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ただあまりに整然とととのったのが堅い感じを受けさせてね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...時に理路整然として講義調にもなるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...知恵とは我々の霊魂を整然と操作することであり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)それを整然と分別して使うことのできない者にとっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...秩序整然とした・平和な・繁昌した・家庭を営むことが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...整然と完結するいわゆる「完全文」(ペリオード)風の文章を好まず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の脳髄が如何計(いかばか)り数学的なるやは彼の書きしものが悉(こと/″\)く条理整然として恰も幾何学の答式を見るが如くなるに因(よ)りて知らる...
山路愛山 「明治文学史」
...整然とした平行直線の姿で...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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