...種々な手りの物が整然と列べられた...
石川啄木 「鳥影」
...鉛いろの日光に整然とかがやいて大きくゆたかにひろがっている「北のアテネ」に...
谷譲次 「踊る地平線」
...過去未来を通ずる大千世界の万象を四元の座標軸の内に整然と排列し刻み込んだ事でなければならない...
寺田寅彦 「春六題」
...同じき道を整然と舟より歸り得べからず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...市の街路は東西か南北かの方向に整然と開かれ...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...恐らくこれほど整然とはゆくまい...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...其の辞句は依然として明確に文脈は整然として乱れず...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...かつ整然と戦いの準備をすすめて行った...
中村地平 「霧の蕃社」
...この有樣でございました」主人の説明は用意されたやうに整然として居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...整然としたゴム林のなかを...
林芙美子 「浮雲」
...しかも整然としている...
久生十蘭 「悪の花束」
...役者以外のもの全部が整然と仕事してることを羨ましく思ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...粛々と整然と進んだので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...何一つ整然としていぬものもないような盛りの美人の新婦に比べてごらんになっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それは一国がその主要な部局のうちに整然と保たれていること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...笏形(しゃくがた)の杖を持って整然と着席しております...
夢野久作 「鼻の表現」
...両者の高い晩節の嶺から振向かれた過去の整然とした記憶や心象の構造にひきくらべて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...従って軍隊は秩序整然として居り...
和辻哲郎 「鎖国」
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