...もっとも今日(こんにち)の保吉は話の体裁(ていさい)を整えるために...
芥川龍之介 「少年」
...私の顔をまずがまんのできる程度に整えるためには私は歯を喰いしばり...
伊丹万作 「顔の美について」
...中島が手伝って器具の配置を整える...
伊藤左千夫 「廃める」
...この大きな変調を整えるには...
伊藤野枝 「「別居」について」
...そしてわたしも彼がわたしの戸口に坐りこんで釣糸を整えるのを同じくよろこんだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...百円以上も投じて洋装を整えるくらいなら...
太宰治 「服装に就いて」
...あるいはしわくちゃのハンケチを持った手を絞り消して絞り明けると白いばらの花束を整える手に変わる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...僕は手筈を整えるため舞い戻ったわけだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...無理に文句の長短とか調子とかを整えるようなことさえある...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...彼女はどんなにみじめな部屋であっても住めるように整えることを心得ているということは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...フィフィーヌのアパルトマンを整えるのに一二〇〇〇フランが要ったんだ」「あんたのためだったの...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あたしは貴方が身支度を整えるまでは貴方の言うことなんて聞かない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...手はずを整えるまで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...身なりを整えるのに苦心をしたあとで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それぞれ整えるものを整え...
室生犀星 「津の国人」
...拳の下(もと)に崩れた丸髷(まるまげ)を整える遑(いとま)もなく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そして徳の真のすみ家である霊魂の働きなんかは整える必要がなくなって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...部下の軍隊が武装を整えると共に...
和辻哲郎 「鎖国」
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