...一重また一階の過程に整然たる秩序の道を一歩ずつ踏み上りて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...制服制帽の場内整理係の男が立っていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...リアリズムの整正...
田山録弥 「動的芸術」
...この書物の整理が大変である...
土田杏村 「私の書斎」
...うわべは整然としてるようであるが...
豊島与志雄 「立枯れ」
...名刺の整理を他の人に頼んで...
豊島与志雄 「道化役」
...(成る程、遠くまで届くものだな)近藤は、立木の背後で、散兵線を作って、整然として、少しずつ前進してくる敵に、軽蔑と、感心とを混合して、眺めていた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...整列した前に立つて「汝の劍を以て罐詰を切れといはれたらどうするか」といふ問を其見習士官が發した...
長塚節 「開業醫」
...家の中の調度も思ひの外に整つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現場の線路は当局が整備したばかりだったからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...湯をあがつた彼女が身装ひを整へるまでの間を此処で待つことを考へると音田は...
牧野信一 「まぼろし」
...いつの間にか寝床は綺麗に整理されて...
牧野信一 「緑の軍港」
...この日の午前(ひるまへ)には凡て整頓されてゐた...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...引きしまつた均整のとれた身體をしているために...
三好十郎 「肌の匂い」
...それを書くことや整えることも出来ないもやもやがあるものだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...たまに土穂(つちぼ)といって米の調整のときに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...図書館その他の整理係...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...彼は、麓に小塞(しょうさい)を築いて、すでに蜀軍が総崩れとなっても、小隊の隊伍を以て、整々とみだれず、よく進退していたため、敵も一時は彼に伏兵やある、なんらかの詭策(きさく)やある、と疑って敢えて近づかなかった程だったという...
吉川英治 「三国志」
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