...かんかんと敲くからかんかんよ...
有島武郎 「かんかん虫」
...ねむれないので句の推敲をする...
種田山頭火 「其中日記」
...其指図で北町裏の宿屋を一二軒敲き起した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...八重福また門を敲く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...先生たちまち膝(ひざ)を敲(たた)いて...
夏目漱石 「永日小品」
...アーサーは我とわが胸を敲(たた)いて「黄金の冠は邪(よこしま)の頭に戴(いただ)かず...
夏目漱石 「薤露行」
...物指(ものさし)の先でしきりに敷居を敲(たた)いている...
夏目漱石 「虞美人草」
...ジャンボーはこの雨の中を敲(たた)き立てて町の方へ下(くだ)って行く...
夏目漱石 「坑夫」
...ただ竹藪のなかで敲く鉦の音だけを聞いては...
夏目漱石 「二百十日」
...たった一人の友達さえ肝心(かんじん)のところで無残(むざん)の手をぱちぱち敲(たた)く...
夏目漱石 「野分」
...指先で桐(きり)の縁(ふち)を敲(たた)き始めた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...手を敲(たた)いたがちょっと台所まで聴(きこ)えない...
夏目漱石 「文鳥」
...自分は人並にこの鐘を撞木で敲(たた)くべき権能(けんのう)がないのを知っていた...
夏目漱石 「門」
...空しく鎖したる扉を敲くのみ」怒号せる濤のほのめきは厳に砕けて...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...終日石を敲くやうな叫びをあげてゐる...
三好達治 「測量船」
...玻璃器(はりき)を敲(たた)き立つ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それも曹洞の痛棒に敲(たた)きぬかれて...
山本周五郎 「思い違い物語」
...敲(たた)き出しで浮かしになっている...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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