「敲」の意味
叩く
小説での「敲」の使い方
...父は黙ってまじまじと癇癪玉(かんしゃくだま)を一時に敲(たた)きつけたような言葉を聞いていたが...
有島武郎 「親子」
...右手の指で机の木端(こば)を敲(たた)きながら長く考えつづけた...
有島武郎 「星座」
...「散らばって奴らを見つけ出せい! 家を探しれ!」とピューは杖で街道を敲きながら繰返して言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...くたびれるまで敲かせて置けばいゝわ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...何と言うて世を隔てたる門(かど)を敲(たゝ)かん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...夜を徹して句作推敲……...
種田山頭火 「其中日記」
...四つ五つ破(わ)れよと敲(たた)く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...青空映す友だちよ針魚よりも鋭い腰の短剣め!あいつの主人はランチを飛ばして海軍大尉の美男子だ浮標(ブイ)めの自由な展望よあいつは海と空の骰子だあいつは燈台の横腹にさしこむ朝日の第一線にも見あきてゐよう港外を素通りする外国汽船ののつぽな煙筒出帆を敲く銅鑼めの得意な面つきよあいつの面(つら)に照り反す海空太陽よ麝香...
仲村渠 「港に沈んだ鉄片の希望」
...敲くたびに杖の先が薄を薙(な)ぎ倒してがさがさ音を立てる...
夏目漱石 「虞美人草」
...「ホホホホ一番あなたによく似合う事」藤尾の癇声(かんごえ)は鈍い水を敲(たた)いて...
夏目漱石 「虞美人草」
...割れる程平岡の門を敲(たた)かずにはいられなくなった...
夏目漱石 「それから」
...婆や! そんなに敲いちや駄目...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...数日を費(ついや)して一句を推敲(すいこう)するも善し...
正岡子規 「俳諧大要」
...女房幇間(ほうかん)に無理に抱きすくめられ「私が心をこれ」と下を敲(たた)き「推量して下さんせ」と男泣に泣くところ芝居とは思はれず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...十一月の夜をこめて 雪はふる 雪はふる黄色なランプの灯の洩れる 私の窗にたづね寄る 雪の子供ら小さな手が玻璃戸を敲く 玻璃戸を敲く 敲く さうしてそこに息絶える 私は聽く 彼らの歌の 靜謐 靜謐 靜謐...
三好達治 「雪」
...拍子木を敲(たゝ)いて來る夜廻の爺いさんに...
森鴎外 「最後の一句」
...一〇)「浦島」推敲全部脱稿...
山本周五郎 「青べか日記」
...敲き込んだ度胸骨と云ふものは不思議なもので...
吉井勇 「青春回顧」
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