...積層式の洗濯機は、複数段のカゴを重ねて効率的に洗濯を行うことができる...
...ほかの力自慢の連中よりも数段上にあると云う事を雄弁に語っている証拠であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...諸君よりもなお数段劣る無学者である...
太宰治 「女の決闘」
...私は、これより数段、巧みに言い表わされたる、これら諸感情に就(つ)いての絶叫もしくは、嗄(しわが)れた呟(つぶや)きを、阪東妻三郎の映画のタイトルの中に、いくつでも、いくつでも、発見できるつもりで居る...
太宰治 「狂言の神」
...数段と重くなった事でございましょう...
太宰治 「新ハムレット」
...横沢氏などよりさらに数段正確なところがあるのではあるまいか...
太宰治 「正義と微笑」
...数段高く矩形(くけい)に盛り上げた芝生の上に平たい石を飾ってあるのもあれば...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それが数段に重なっている...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...五十年輩の三味線弾(しゃみせんひ)きを一週に何度か日を決めて家へ迎え「揚屋(あげや)」だの「壺坂(つぼさか)」だの「千代萩(せんだいはぎ)」に「日吉丸(ひよしまる)」など数段をあげており...
徳田秋声 「縮図」
...数段だけよじ登ったことがある...
豊島与志雄 「山上湖」
...)それよりなお数段文明の階段をくだって...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...すでに数段高い所に立っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数段上がってゆくと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...数段のロケット構造にすれば...
中谷宇吉郎 「未来の足音」
...この時美奈子は遥か数段の沖に流されそれを助けようと藻掻(もが)く丹波丹六は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼が階段を数段下りて聞き耳を立てた時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それから数段を降りると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...数段傑出しているものでなければ...
柳田国男 「家の話」
...男女の屍体を数段に斬り刻み...
夢野久作 「白くれない」
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