...積層式の洗濯機は、複数段のカゴを重ねて効率的に洗濯を行うことができる...
...浄海入道より数段下じゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...一月二十七日〔昭和二十一年〕の朝日新聞(大阪)「声」欄の投書中に「年齢的にも知的にも世情に通ずる点でも君より数段上にある部下に単に軍人としての階級の上位というだけの理由で……」という言葉があったが...
石川欣一 「比島投降記」
...教会婦人と比べても数段ピューリタニックであって...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...求婚者が私よりは数段立勝(たちまさ)った人物であったことよりも...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この大胆な叙法が「塀の下」や「先の先」より数段優れていることは前句の解釈の時と同様であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...横沢氏などよりさらに数段正確なところがあるのではあるまいか...
太宰治 「正義と微笑」
...細かく枝分れした爆発的分裂を数段もするのであるが...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...数段のロケット構造にすれば...
中谷宇吉郎 「未来の足音」
...それが数段になっている段々鼓型などの結晶が惜し気(げ)もなく降って来るのである...
中谷宇吉郎 「雪の十勝」
...すべて数段と文明的な優秀な頭脳の持主であつたことが明らかになるのである...
蜷川新 「天皇」
...この時美奈子は遥か数段の沖に流されそれを助けようと藻掻(もが)く丹波丹六は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...彼が階段を数段下りて聞き耳を立てた時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それから数段を降りると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...どうも深尾女史の「葡萄の葉」を凌駕すること数段であるらしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これでもかっ! ドン百姓! こらっ!(喧嘩はこの方が数段うまいようだ...
三好十郎 「樹氷」
...かの眼の大きな蠅が押し黙った数段の梨畑を眺め...
横光利一 「蠅」
...一番二番三番四番――と数段に備えを立て...
吉川英治 「三国志」
...さらに階(きざはし)を数段...
吉川英治 「私本太平記」
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