...積層式の洗濯機は、複数段のカゴを重ねて効率的に洗濯を行うことができる...
...ほかの力自慢の連中よりも数段上にあると云う事を雄弁に語っている証拠であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...一月二十七日〔昭和二十一年〕の朝日新聞(大阪)「声」欄の投書中に「年齢的にも知的にも世情に通ずる点でも君より数段上にある部下に単に軍人としての階級の上位というだけの理由で……」という言葉があったが...
石川欣一 「比島投降記」
...この大胆な叙法が「塀の下」や「先の先」より数段優れていることは前句の解釈の時と同様であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...諸君よりもなお数段劣る無学者である...
太宰治 「女の決闘」
...私は、これより数段、巧みに言い表わされたる、これら諸感情に就(つ)いての絶叫もしくは、嗄(しわが)れた呟(つぶや)きを、阪東妻三郎の映画のタイトルの中に、いくつでも、いくつでも、発見できるつもりで居る...
太宰治 「狂言の神」
...数段と重くなった事でございましょう...
太宰治 「新ハムレット」
...)それよりなお数段文明の階段をくだって...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...小さな庭から数段高くなってる第一階には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数段下へ降りて、なんの気もなく見上げてみると、彼女の引きつった小さな顔が、階段の中段の所からじっと、降りてゆく彼のほうをながめていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...細かく枝分れした爆発的分裂を数段もするのであるが...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...すべて数段と文明的な優秀な頭脳の持主であつたことが明らかになるのである...
蜷川新 「天皇」
...ウージェーヌは既に階段を数段上っていて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...蜜柑箱が数段に積みかさねられて...
火野葦平 「花と龍」
...東南東海上にくすんだ灰色の数段の光帯が現われ...
武者金吉 「地震なまず」
...数段傑出しているものでなければ...
柳田国男 「家の話」
...男女の屍体を数段に斬り刻み...
夢野久作 「白くれない」
...かの眼の大きな蠅が押し黙った数段の梨畑を眺め...
横光利一 「蠅」
...一番二番三番四番――と数段に備えを立て...
吉川英治 「三国志」
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