...両巻とも紙数は約六十頁にして、載(の)する所の黄金伝説は、上巻八章、下巻十章を数ふ...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...真(まこと)に指折り数ふる位きり無し...
石井研堂 「元日の釣」
...をりよく雲なく気すみし夜なりしかば対岸の松影歴々として数ふべく...
上田敏 「月」
...優に天下の名山水の一つとして数ふるに足りはしないか...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...数ふれば正しく百両ほども有之候...
永井荷風 「榎物語」
...数ふれば早(はや)十七年のむかしとなりぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...これらの例数ふるに遑(いとま)あらず...
永井荷風 「猥褻独問答」
...事物の紛糾(ふんきう)乱雑なるものを綜合して一の哲理を数ふるに足る...
夏目漱石 「人生」
...万が中(なか)なる一枚とても数ふれば目の前なるを...
樋口一葉 「大つごもり」
...数ふれば十二通(つう)の文(ふみ)を出(いだ)して旧(もと)の座へ戻(もど)れば...
樋口一葉 「軒もる月」
...町名をば順に数ふる早わざを妹達に教へしは誰れ小娘時代の囘顧で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...かき数ふれば七種の花」...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...鰕茶袴(えびちゃばかま)の運動会など数ふるに暇(いとま)がない...
正岡子規 「病牀六尺」
...男子の方は今から二十二三年前(大正九年より数ふ)に仏蘭西から来た...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...家をすこし間数ふやして40か¥45とる魂丹(ママ)かもしれず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『手を折りて相見しことを数ふればこれ一つやは君がうきふし言いぶんはないでしょう』と言うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...単に歴代の名を数ふれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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