...対岸のともしびが黄いろく点々と数えられる...
芥川龍之介 「老年」
...それこそ何百台と数えられる自動車がずらりと並んで駐車しているのを思いだす...
上村松園 「中支遊記」
...一枚二枚と数えられる自動車――どうしてこの町はこう平べったいんだろう?や! 丸い穴...
谷譲次 「踊る地平線」
...上記の諸例はそういう方法を試みるであろう場合に必要な非常に多量な材料の中の二三の例として数えられるべきものであろうと思う...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...之は云うまでもなく一応の功績に数えられることが出来よう...
戸坂潤 「科学論」
...処がこれ等判断・妥当・仮定・意識・(其の他まだ数えられるかも知れない)は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今年の何よりの特色に数えられるだろう...
戸坂潤 「読書法」
...はっきり数えられるほどでした...
豊島与志雄 「古木」
...おそらくは歴史的な事件に数えられるものにちがいない...
永井隆 「長崎の鐘」
...星は相当に数えられるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...十五人ぐらいまではどうにか数えられるが...
久生十蘭 「だいこん」
...暮残る空に柿の実のつぶつぶ数えられるのを見上て...
水上滝太郎 「果樹」
...幾万をもって数えられるかと思う白い墓標は...
宮本百合子 「女靴の跡」
...人間の愉楽とするものと遠ざかった寂しい生活を今日までどれだけしているかというようなことをむだにも数えられる」こんなことをお言いになりながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一本ずつ数えられるほどまばらに...
山本周五郎 「青べか物語」
...尠(すく)なくも五指か七指のうちには数えられる兵学家の一人であるが...
吉川英治 「上杉謙信」
...五指のうちに数えられる若者たちだった...
吉川英治 「無宿人国記」
...戸数も何軒と数えられるようなその真四角な住宅地の周りを...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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