...土のひだが数えられる...
泉鏡花 「婦系図」
...ここに一人と指して数えられるものは私の目標ではない...
伊丹万作 「「ファン」について」
...透(すか)せば朧気(おぼろげ)に立木の数も数えられるのであった...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...奴隷の起源の一大理由として数えられる...
大杉栄 「奴隷根性論」
...数えられるほど「敷島」だの「大和」だのを並べて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...広告も亦広義の報道に数えられることが出来るとすれば――後を見よ――...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...従ってその限り社会記事の多くは読者にとって一種の娯楽にさえ数えられることが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...もし嘗ての新感覚派がモダーニズムの先駆に数えられるならば...
戸坂潤 「思想としての文学」
...こうした観念的遊戯が仮に北支の農民の自発的な蜂起の原因の一つに数えられるとすれば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...恐らく文学と科学乃至哲学とを区別する標準の一つに数えられるかも知れない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...バークは一種の社会契約論者に数えられるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...私は立派な妄想症の精神病者に数えられるのだろうから...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...星は相当に数えられるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...暮残る空に柿の実のつぶつぶ数えられるのを見上て...
水上滝太郎 「果樹」
...指折り数えられる大百姓のおれが...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...家庭としてやはり十分いい家庭の一つに数えられる資格をそなえていると思います...
宮本百合子 「いい家庭の又の姿」
...具体的にいうと健康や美や頭脳の明晰などがそのうちに数えられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...五指のうちに数えられる若者たちだった...
吉川英治 「無宿人国記」
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