...土のひだが数えられる...
泉鏡花 「婦系図」
...おそらくは日本で何人と数えられるほどダメな男ではなかろうか...
太宰治 「男女同権」
...水草一本さえ数えられるかと疑われるばかり……スパセニアの死体が上がったのは...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...世界の歴史にも数えられるような大きな戦争――そのはなばなしい国民の一員と生まれて来て...
田山花袋 「田舎教師」
...やはり宗教の没落も数えられるかもしれない...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...実証主義は一種の現代観念論に数えられるのである...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...単位を以て数えられるためには数えられる要素自身が予め数量的でなければならぬ...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...カントも亦その一人に数えられる...
戸坂潤 「辞典」
...今年の何よりの特色に数えられるだろう...
戸坂潤 「読書法」
...私は立派な妄想症の精神病者に数えられるのだろうから...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...その一つに数えられるだろうし...
豊島与志雄 「中支生活者」
...このごろは骨の数えられるまでやせているので...
永井隆 「この子を残して」
...星は相当に数えられるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...枝張五十三間を数えられる玄関の松なのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...雑誌「世紀」同人をはぢめとしていくたりも数えられるであらうし...
牧野信一 「浪曼的時評」
...枝の先きにだけ数えられるほどの白い輪が...
矢田津世子 「茶粥の記」
...また美藝にも二つの種類が数えられる...
柳宗悦 「工藝の道」
...五指のうちに数えられる若者たちだった...
吉川英治 「無宿人国記」
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